久しぶりに行動の自由が戻ってきた2023年。プロ写真家の皆さんに「2023年、買ってよかったモノ」を一斉調査しました。2024年の明るく楽しい写真ライフの参考になれば幸いです。さあ、どんなアイテムが出てくるかな?
森脇章彦さんの2023ベストバイ「SUNEAST CFexpress Type B カードリーダー」
CFexpressカードをカメラの外付けSSD的に使えるアルミ合金製のカードリーダー
最近、USBを介した外付けSSD記録に対応したカメラが登場してきている。転送速度が10Gbpsと高速で、大容量のSSDを使えるので、長時間の4K動画などを撮影するにはもってこいの機能。さらにうまく構成すれば、CFexpress Type Bなどの高速なカードとカードリーダーを外付けSSDのように使用することもできるのだ。
もともと僕はパナソニックの「LUMIX S1R」や「LUMIX GH6」でCFexpress Type Bカードを使用しているのだが、最近購入した「LUMIX S5IIX」や「LUMIX G9PROII」のボディを一緒に使用したいので、できれば同じ記録メディアを使いたいと試行錯誤した結果、サンイーストのCFexpress Type B用 “金属製” カードリーダーに行き着いた。
放熱性に優れたアルミ合金製で長時間撮影も安心
金属製を強調したのは、一般的には外装がプラスチック製のカードリーダーが多く、これだと長く使うには熱対策がイマイチなのだ。しかしこの製品は外装がアルミ合金製で、ヒートシンクの役割を果たしてくれるから熱に強い。僕はこのカードリーダーを使って、CFexpress Type Bカードを外付けSSDのようにして「LUMIX G9PROII」で使用している。おかげで長時間の4K動画撮影でも安心、快適に使用できている。
カメラに装着するための4点セット
外付けするにあたり、どうやってカメラに装着するかも重要となる。このカードリーダーをしっかりカメラに取り付けるのに必要なのが、下の写真の4点セットだ。
まず、USB3.1 Gen2規格でPD対応の「USB Type-Cケーブル」(①)。ケーブルは性能の良いしっかりとしたものを使いたい。
そして、手持ちのカメラが付くアルカスイス互換の「L型カメラプレート」(②) が必要。これに「King アクセサリークランプ」(③) を使い、「SmallRig SSDマウント」(④) を載せて、カードリーダーを装着する。実物は結構シンプルにまとまるので扱いやすい。特に「GH6」から「G9PROII」に買い替えたLUMIXユーザーは、「GH6」で使っていたCFexpress Type Bカードが再利用できて便利だと思う。