極上美品のクラシックカメラやオールドレンズがズラリと並ぶ「ファースト商会」へ行ってきた

新橋駅の西側、赤レンガ通り沿いのビルの中地階に「ファースト商会」がある。店内はさほど広くないが、アンティークな調度品や温かみのある照明が印象的な、ほっとするような空間である。

極上美品のコレクションアイテムがずらり

陳列されている商品には「極上品」「美品」「希少品」の表記がある、状態の良いモノが目立つ。まず、店の成り立ちを店主に聞いてみる。

「昭和40年代から、父が原宿の竹下通りでDPEの店を営んでいましたが、次第にニコンFなどの中古カメラも扱い始めました。約20年前から、ここ新橋に店を構えています。今はクラシックのカメラやレンズを専門に扱っています」

店内に入ると、ショーケースに厳選されたオールドカメラ＆レンズがずらりと並ぶ。多くの商品の後ろには、付属している元箱や取扱説明書なども置かれていて、リッチな雰囲気が漂ってくる。

ほかの中古店では、新しめのフィルムカメラやデジタルカメラも見かける。だが、この店の品揃えはオールドカメラのみだ。

「まず、電子部品を使わない製品。そして、製品の品質が良いだけでなく、元箱や付属品が揃っている点にもこだわります。ウチはコレクション目的の常連さんが多いですからね。あと、デジタルカメラ用にオールドレンズを探しに来る方もいらっしゃいます」

当然、高価な商品も多くなるが、コレクション目的の人には堪えられない。また、ニコンやキヤノン以外の国産メーカーの掘り出し物 (希少価値のある製品) も結構見かけた。そういったお宝を探しに訪れるのもいいだろう。

国産の一眼レフでは、ニコンのフラッグシップモデル「F」や「F2」が目立った。「F」のブラックやシルバーモデル、「F2」のアイレベル仕様やフォトミック仕様など、カラーリングやファインダータイプも多彩。

「希少品」の表示が印象的な2商品。「ライカズミルックスM 35mm F1.4 アスフェリカル」(新同品) 2,800,000円。「キヤノン FD24mm F1.4 S.S.C. アスフェリカル」(極上品) 1,200,000円。コレクター垂涎の的！

舶来カメラを扱う多くの店と同様、絶大な人気を誇るのがライカ製品。希少価値の高いM型の限定モデルや、比較的安価なバルナック型の「III f」など、好みや予算に合わせてボディやレンズを吟味するのも楽しい。

富士フイルムが製造した、ライカLマウント用の大口径広角レンズ。1954年の発売当時 “世界で最も明るい広角レンズ” として話題となった製品。元箱・フード元箱付の極上品で、価格は580,000円。

ニコンSシリーズのフラッグシップモデル。広角28mmから望遠135mmまで対応する「ユニバーサルファインダー」の搭載が、最大の特長である。元箱・キャップ・取説付の極上品680,000円。

※掲載した商品や価格は取材時のものです。

住所　東京都港区新橋3-7-3
営業時間　10:30～16:00
定休日　月曜
TEL　03-5501-3781
アクセス　新橋駅から徒歩5分
URL　https://www.first-shokai.com/