カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2024」が、2024年2月22日~25日にリアル会場とオンラインで開催。リアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
シグマ
2024年3月に発売される「15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art」と「500mm F5.6 DG DN OS | Sports」。その2製品も含めた、Art、Contemporary、Sports、Iシリーズなどの交換レンズ群。そして、SIGMA fpシリーズのカメラなど。製品体験コーナーでは、これらの製品を触って試すことができた。このほかにも、写真文化や芸術に関する資料や作品なども展示されていた。
開放F1.4の対角魚眼レンズ「15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art」
民生用としては世界初となるF1.4の明るさを実現した対角魚眼レンズ「15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art」。昨年6月に発売された「14mm F1.4 DG DN | Art」を彷彿とさせる外観デザインと明るさが、多くの人の関心を集める。15mm F1.4と同様に “最高の星景撮影” を意識して設計・製造された。15群21枚の贅沢なレンズ構成を採用し、サジタルコマフレアを中心に各収差を良好に補正。開放から画面全体で星景写真撮影にも耐えうる点像再現性と高い解像力を実現する。
画面中央のスイッチは、MFL (マニュアルフォーカスロック) スイッチ。これを「LOCK」に設定すると、フォーカスリング操作が無効になる。長時間露光撮影などに役立つ機能で、意図しないフォーカスリング操作によるピントずれが防げる。
1kgを超える製品だが、装着した三脚座を上手く利用すれば (手のひらに載せて)、安定したホールディングが可能。固定式フードと鏡筒の境目に設けられた段差 (レンズヒーターリテーナー) には、装着したレンズヒーターがレンズ前面に飛び出して画面周辺がケラレるのを防ぐ働きがある。
コンパクトな超望遠レンズ「500mm F5.6 DG DN OS | Sports」
クリアでシャープな描写が得られるハンディサイズの500mm「500mm F5.6 DG DN OS | Sports」。回折光学素子を使わず最新の光学設計により、光学系の大幅なコンパクト化に成功。ボディ側からは補正ができない軸上色収差を中心に各収差を良好に補正し、画面全域で均一かつ高い解像力を実現している。
高画質設計の500mmとしては、とてもコンパクトで軽量な製品。だが、ボディには高精度TSCパーツ※やマグネシウムなどの素材が適所に採用され、非常に高品位で堅牢性の高い作りに仕上がっている。高い駆動精度と静粛性が特長のリニアモーターHLAをアクチュエータに採用し、超望遠撮影に求められる高速AFを実現。搭載される手ブレ補正機能は、最新の手ブレ補正アルゴリズムOS2の採用により、5.0段の補正効果が得られる。
個性的で高性能な交換レンズ群やfpシリーズカメラ……だけじゃない。「ライブラリー」のコーナーでは、シグマが収集している主要な写真集の蔵書が、会期限定で一般公開。それらの蔵書を実際に手に取って閲覧することができた。
ブースの前面には、シグマが誇る製品群 (交換レンズ、カメラ、撮影アクセサリーなど) が、ずらりと展示されていた。当然、3月に発売を控える「15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art Art」と「500mm F5.6 DG DN OS | Sports」も並んでいる。