富士フイルムは、インターネット上の仮想空間 (Webメタバース)「House of Photography in Metaverse」を2024年2月22日に一般公開した。
バーチャル空間でも直営店と同等のサービスの提供を目指す
メタバース空間「House of Photography in Metaverse」は、デジタルカメラのショールームやギャラリー、ユーザー同士の交流ができるスペースなどを備えた新しいスタイルのコミュニケーション空間。リアル店舗の直営写真店として「House of Photography」をロンドンとシドニーに、また「WONDER PHOTO SHOP」を東京・表参道やバルセロナなどで展開しているが、「House of Photography in Metaverse」は、Webメタバース技術を用いることで距離や時間の制約を超え、より多くのユーザーに直営写真店と同等のサービスの提供を図るために開発した。
まずは国内の写真愛好家向けのサービスとしてスタートし、状況を見ながら機能の充実を図っていくこととしており、今後は海外にも展開させていく予定だ。
双方向のコミュニケーションが楽しめるバーチャル空間
①エントランスホール、②X/GFXショールーム、③ギャラリー、④コミュニティエリア、⑤アリーナの5つのルームで構成されている。
ユーザーはアバターとなって「House of Photography in Metaverse」内を移動して情報を収集したり、新製品発表会やオンライン写真展などのイベントに参加できる。ユーザー同士で会話をしたり、アバターコンシェルジュに製品に関する相談をすることも可能で、双方向のコミュニケーションが楽しめるようになっている。プリントやフォトブックの注文なども直接できるようになっている。
①エントランスホール
全てのルームに通じる「ワープゲート」を備えたエントランスホールには、アバターの操作説明パネルや、各種イベントの案内掲示板、大型モニターなどが設置されている。ユーザーは製品や各種アクティビティなどの情報をここで入手することができる。
プリント関連製品専用のECサイト「Prints ＆ Gifts」やINSTAX公式サイトに直接リンクするバーチャルショールームが併設されている。
②X/GFXショールーム
デジタルカメラ「X/GFXシリーズ」の情報や知識が得られるバーチャルショールーム。アバターコンシェルジュが常駐して、製品の修理や購入の相談などにも無料で対応してくれるほか、予約制のオンライン相談機能も用意されている。専用のオンライン会議ツールを利用して、スタッフと直接対話もできる。
③ギャラリー
2種類のオンラインギャラリーが設置されている。実際のギャラリーのようにライティングされた「クラシックギャラリー」と、屋外空間にさまざまな作品が浮遊する「パノラマギャラリー」で、リアルの「フジフォトサロン」との連携も予定されている。
④コミュニティエリア
ユーザー同士が自由に会話したり、写真家やスタッフがファシリテーターとなって運営するさまざまな「コミュニティ」が開催されるエリアには、大人数で集うことができる「バーカウンター」、少人数で語らうための「ブース」などが用意されている。
「コスモエリア」と呼ばれる広大なフリースペースも設置されており、メタバース特有の非日常的な空間でオンライン会話を楽しめる。
⑤アリーナ
フォトセミナーやトークショー、オンラインの新製品発表会など、大規模なイベントが開催される多目的ホール。大型スクリーンを使ったライブ配信なども行われる予定だ。登壇者と来場者の音声コミュニケーションを実現する「質問者用ブース」が設置されており、リアルの写真教室や新製品発表会と同じように双方向のコミュニケーションができるようになっている。
富士フイルム House of Photography in Metaverse
推奨環境
Windows : Google Chrome、Microsoft Edge
Mac : Google Chrome、Safari
URL
https://houseofphotography-jp.fujifilm.com/
※スマートフォン、タブレットでも入室可能だが、通信環境や各機種のスペックによって入室の可否やメタバース内での動作に差が生じる。快適に楽しむためには、安定した通信環境下でのパソコンからの入室が推奨されている。