DxO Labs (ディーエックスオー ラボ) は、RAWファイルのノイズ除去や光学補正をすることで高画質化するソフトウェア「DxO PureRAW 4」を2024年3月5日に発売した。「DxO PureRAW 3」(2023年3月15日リリース) からおよそ1年ぶりのバージョンアップだ。
「Adobe Camera Raw」「Adobe Lightroom」「Capture One」など任意のRAW現像ソフトで、RAWファイルを事前に処理することができる。「DxO PureRAW 4」単体でもプラグインとしても機能する。価格は15,900円、アップグレード版は9,900円 (いずれも税込)。DxOのWEBサイトでダウンロード購⼊することができる。
■RAWファイル本来のディテールを引き出す
「DxO PureRAW 4」は、RAW画像の段階でカメラと光学系の性能を補正するソフト。フレームの隅々までシャープにするだけでなく、デモザイクとノイズリダクションを同時に行うことで、RAWファイル本来のディテールを引き出すことができる。画像はDNG形式で保存できる。
■ディープラーニングによるノイズ除去
ノイズを除去して鮮明度を向上させ、カメラのセンサーが捉えた結果をクリーンアップする「DeepPRIME処理」と「DeepPRIME and DeepPRIME XD2」の2つのレベルの機能を選択することが可能。従来のノイズ除去テクノロジーに比べて、「DeepPRIME」でISO感度を2段分、「DeepPRIME XD2」では3段以上、ディティールを保持したまま引き上げることができる。
「DeepPRIME」はノイズを除去し、ディテールを失うことなく情報を復元することで、より自然なトランジションとテクスチャーを実現。主要メーカーのほぼすべてのカメラをサポートする。
「DeepPRIME XD2 (eXtra Detail v2)」では、より複雑なアルゴリズムにより、さらに精細なディテール再現が可能。滑らかなボケとより細やかなテクスチャを備えつつもノイズを抑え、よりリアルで自然な色彩表現ができる。なお「DeepPRIME XD2」では、富士フイルムのX-Transファイルを近日中にサポートする予定になっている。
■レンズの性能を測定してさまざまな収差を補正
「DxO PureRAW 4」では、カメラとレンズの9万種類の組み合わせに関するデータを活用し、画像の劣化を解消する。精密な測定に基づいて生成された「DxO光学モジュール」を画像に適用することで、特定のレンズ、焦点距離、撮影距離に最適化されたレンズの歪曲収差、色収差、画面周辺部の画質劣化 (ヴィネット) などの歪曲を自動的に補正する。
DxO PureRAW 4 システム要件
Windows
- Microsoft Windows 10 バージョン 20H2 以降 (64ビット)
- Intel Core または AMD Ryzen 4コア以上 (8コア推奨)
- 8GB以上のRAM (16GB推奨)
- 4GB以上のディスク容量
- 1280×768以上のディスプレイ (1920×1080推奨)
- DeepPRIME、DeepPRIME XD、DeepPRIME XD2には最新ドライバの NVIDIA RTX 2080、AMD Radeon RX 6700 VRAM 8GB推奨
macOS
- macOS 13 Ventura 以降 (macOS 14 Sonoma推奨)
- 8GB以上のRAM (16GB推奨)
- 4GB以上のディスク容量
- 1280×768以上のディスプレイ (1920×1080推奨)
- DeepPRIME、DeepPRIME XD、DeepPRIME XD2にはM1以上推奨