セディア財団が主催するフォトコンテスト「第7回 生きもの写真リトルリーグ」の入賞作品が決定。長野県小諸市の小諸高原美術館で作品展と表彰式、トークショーイベント「生きものサミット」が開催されました。
「生きもの写真リトルリーグ」は、小学生・中学生を対象に、生きものの魅力を表現した写真を募集するフォトコンテストとして2015年に創設され、入賞した子どもたちとその保護者を招待する「生きものサミット」と合わせて毎年開催されてきました。コロナ禍による中止を経て再開された前回からは対象年齢を高校生まで広げ、セディア財団が主催団体となった今回は5年ぶりに作品展と表彰式、「生きものサミット」の開催が実現しました。
今回は1か月間という短い募集期間でしたが、全国の124名から300点の応募があり、昆虫、小動物、野鳥など多岐にわたる生きものの写真が集まりました。なかでも野鳥の作品が多く、激戦だったそうです。最優秀作品賞は、中学2年生の岩田麻央さんによる『海辺で見つけた鳥の採餌風景』が受賞。鳥の種類によって食べる餌が違うことに気づき、丹念に観察を続けて撮りためた4枚組の力作です。審査員の石田立雄さんは「野鳥愛だけでなく、鳥の生態にも視野を広げる “探究心” が光ります」と評しています。
「生きものサミット」には入賞者9名が参加。審査員の安珠さんを進行役に、審査委員長の海野和男さんによるトークショーなどが行なわれました。
今回の応募作品は「写真のレベルは非常に高く、特に鳥の写真は素晴らしい作品が多数ありました」と海野さん。一方で、以前は小学生に多かった昆虫の写真が少なく、昆虫写真家としては少し寂しかったと語っていました。秋は、さまざまな昆虫が観察できる絶好の季節。来年の「生きもの写真リトルリーグ」を目指して、親子で生きものの写真を撮りに出かけてみては?