キヤノンは、10色顔料インク搭載のインクジェットプリンター「imagePROGRAF PRO-G2」を2025年3月中旬に発売する。価格はオープン。キヤノンオンラインショップの販売想定価格は、90,200円(税込) となっている。
「imagePROGRAF PRO-G2」は、プロからハイアマチュアまで幅広い層のフォトグラファーからの“撮影した写真を作品として印刷したい”というニーズに応えたPROLINEと位置付けられており、今回新開発の顔料インク採用により、アップデートがなされている。
■新開発の10色顔料インクを搭載した「imagePROGRAF PRO-G2」
最大の特徴は、新開発された顔料インク「LUCIA PRO II」を搭載していること。全10色のうちマットブラックインク以外の9色が新開発顔料インクとなった。写真高画質はそのままに、作品を高画質のまま長期保存できる画像堅牢性を両立する。
色再現力の向上
「LUCIA PRO II」は色材が増加。色材が高密度配列になることで、表面の均一性が増し、反射光が均一化。目に入ってくる像が鮮明になり、より鮮明な画像を実現している。また、マゼンタの色材をより高発色のマゼンタインクに変更。濃いピンクや赤紫色を鮮やかに再現する。
キヤノン独自開発の透明インク「クロマオプティマイザー」も深化。表面をクリアコートし、光沢を均一化。作品本来の色を忠実に再現し、見る角度に関わらず、作品本来の色を鑑賞できる。また、反射光や照明光によって金赤色など本来とは違った色味が付いて見える「ブロンズ現象」を抑制する。
耐光性、対擦過性による画像堅牢
新開発の「LUCIA PRO II」は、光によって分解されにい高い耐光性の顔料を採用することで、従来機「PRO-G1」での印刷では60年だった耐光性寿命が、「PRO-G2」では200年となった(光沢プロ「プラチナグレード」用紙)。
また、インクにワックスが添加され、光沢紙に印刷したプリントは擦れによる傷がつきにくくなっている。額装や加工、持ち運び、展示や梱包においても作品が傷みにくいのがうれしい。
対応サイズの拡大
フチなし印刷に6サイズが追加。A5、B4、B5、Legal(8.5×14)、13×19(Super B)、11×14サイズもフチなし印刷が可能になった。
定型用紙3サイズも追加。13×19(Super B)、11×14、9×13サイズにも対応し、利便性が向上している。