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スマホに装着できる超小型SSDやステンレスSDカード、最先端のストレージを公開【CP+2025】レキサー

カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2025」が、2025年2月27日~3月2日にリアル会場とオンラインで開催。今年は過去最多となる125の企業・団体が出展しています。リアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。

レキサー

30年近くメモリー製品を展開し、多くのカメラユーザーにもおなじみのブランド「Lexar」(レキサー)。今回のCP+2025では、モバイルクリエイター向けのポータブルSSD、過酷な環境にも対応するARMORシリーズのSDカード、モジュラー式カードリーダーのWorkflowシリーズ。こういった、コンテンツクリエイターやアウトドア派のカメラマンなどに向けた、最先端ストレージ製品を多数展示している。

【CP+2025】レキサー

iPhone用の超小型&高性能なSSD「Professional Go Portable SSD with Hub」

iPhone 15/ 16シリーズのスマホでは、高ビットレートで高画質なApple ProResフォーマットでの動画撮影が可能である。ただし4K/60fpsなどの高精細な動画撮影を行うには、互換性のある外部ストレージが必要になる。いくらiPhone自体が小型で軽快でも、接続する外部ストレージがかさ張ったり “異物感” があると、機動性が悪くなり撮影意欲も失せてしまうだろう。

だが、「Professional Go Portable SSD with Hub」は、25.5×43.5×8.25mm・13gという超コンパクトな設計なので、iPhoneに取り付けても異物感は少ない。容量は1TBと2TBが用意されている。そして、このポータブルSSD本体と一体感のあるハブを装着すれば、装備しているUSB Type-Cポートを利用して、マイクや外部バッテリーなどのアクセサリーが接続できるようになる。

【CP+2025】レキサー
「Professional Go Portable SSD with Hub」をiPhoneに接続したところ。
【CP+2025】レキサー
左の小さめの長方形部分がSSD本体で、右の真四角に近い部分が4つのUSB Type-Cポートを装備するハブである。重さは両方合わせても49g。
【CP+2025】レキサー
カラーバリエーションは、シルバーとブラックの2種類である。

高耐久を誇るステンレス製のSDカード「ARMOR」シリーズ

「ARMOR」シリーズSDカードは、世界初のステンレススチール製ボディを採用した、高耐久性と高性能が特長の製品。その強度は一般的なSDカードの37倍で、370N (ニュートン) の圧力にも耐え、5mからの落下にも耐えられる耐衝撃性能を備えている。また、IP68規格に対応した防水・防塵設計が施されており、最大5mの深さで72時間浸漬させてもデータは完全に保護される。

【CP+2025】レキサー
「ARMOR SILVER PRO」と「ARMOR GOLD」を水や砂の入ったシャーレに入れた展示で、ARMORシリーズのタフネス性能をアピール!

パフォーマンスに関しては、最大210MB/sの高速書き込みによって、6K/30pや4K/60pの動画撮影にもスムーズに対応できる。また、USB3.2リーダーとの組み合わせで、最大280MB/sの高速読み取りを実現する。製品としては「ARMOR SILVER PRO」と「ARMOR GOLD」の2タイプを展開。どちらもUHS-II規格でビデオスピードクラスV60である。

【CP+2025】レキサー
「ARMOR SILVER PRO」と「ARMOR GOLD」。容量はどちらも64GB、128GB、256GB、512GB、1TBが用意されている。「ARMOR SILVER PRO」はAmazonで販売中。「ARMOR GOLD」は大手家電量販店の店頭販売が予定されている。

リーダーとSSDモジュールの組み合わせでワークフローを効率化「Professional Workflow」シリーズ

複数メディアの写真や動画などを効率的に管理できるのが、モジュール式ドックの魅力的なところである。「Professional Workflow」シリーズも、それに該当する製品であり、リーダーとSSDのモジュールを使用して、大容量ファイルの高速バックアップを実現する。

【CP+2025】レキサー
放熱性に優れるアルミニウム筐体の「Professional Workflow」シリーズ。屋内に据えてじっくり作業するか。それとも、屋外でアクティブに活用するか。自身の活動スタイルによって使い分けたい。

6つのベイを装備する「Professional Workflow」は、Thunderbolt 4接続によって40Gbpsという驚異的な転送速度を実現。そして、iPhone 15と同程度のサイズのコンパクト設計で2つのベイを装備するのが「Professional Workflow Go」。こちらは、取り外し可能なバッテリーパックを備え、屋外でのバックアップ作業にも対応できる。そして、USB Type-C接続によって10Gbpsの転送速度を実現する。

【CP+2025】レキサー
外出先でよく見かける、充電バッテリーレンタルを彷彿とさせる「Professional Workflow」のモジュール着脱。6つあるベイのうち、2つはThunderbolt 4接続による40Gbpsのベイで、後の4つはUSB Type-C接続の10Gbpsベイである。
【CP+2025】レキサー
「Professional Workflow Go」。バッテリーパック (手前) は、マグネットによる着脱方式を採用。充電容量は5000mAhで、4.5時間以上のバックアップ作業が可能になる。