カメラグランプリ2025において「あなたが選ぶベストカメラ賞」「あなたが選ぶベストレンズ賞」に選出されたキヤノン「EOS R5 Mark II」と「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」。今、いちばんホットなカメラとレンズの組み合わせで、航空写真家・A☆50/Akira Igarashiさんが夜のヒコーキシーンを撮影。熱々の作品とともに撮影の手応えをインプレッションする。

- 流し撮りをアシストする協調制御の手ブレ補正
- 夜の輝きに満ちた空港で、着陸する機体を流し撮り。「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」はカメラとの協調制御時に、中央7.5段、周辺7.0段の手ブレ補正効果を発揮。スローシャッターでの流し撮りを美しく決めることができた。
時代に選ばれた超高性能カメラ&レンズがヒコーキ撮影の次への扉を開いてくれた
ヒコーキ写真は、機体のディテールがどれだけ綿密に表現されているかがキモと言っても過言ではない。それゆえ、使用するカメラやレンズにはカリッカリの解像感や描写力を求めたい。そうした意味で「EOS R5 Mark II」&「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」は、「今、私が選ぶベストカメラ&レンズ」の組み合わせのひとつなのである。
ヒコーキの美しくもカッコいい瞬間をミリ単位でフレームに切り詰めて高画質で残すのに十分すぎる約4500万画素の高画素。さらに高いレンズ性能が加わることで引き出される優れた画質は、そのままでも〝強烈な美しさ〞を持っているが、さらなる高画質化を可能にする魅力的な機能も搭載されている。
「カメラ内アップスケーリング」は約1億7900万画素の画像を生成することで、機体に描かれた細かな文字やリベットまで繊細に写し出す。また「ニューラルネットワークノイズ低減」を適用すれば、高画素機でも躊躇なく高感度域のISO設定が行なえる。夜のヒコーキ写真を一段と美しく仕上げることができるようになったのだ。

- 夜の航空機撮影で威力を発揮する高感度ノイズ低減と手ブレ補正
- 手持ち撮影の多いヒコーキ撮影においてはズームリングをとっさに動かす機会が少なくない。こういうシーンでは、インナーズームによりスムーズに回るズームリングが有難い。ニューラルネットワークノイズ低減が、夜に輝く機体をさらに美しくする。
一方のレンズ。すでに「RF70-200mm F2.8 L IS USM」で「究極の解像性能」を感じていたが、「Z」を冠した本モデルではその描写にさらに磨きがかけられた印象。エクステンダーが装着可能なのも大きな魅力だ。それにより、状況に応じて400mmまでの望遠域を自在に利用した撮影が楽しめる。

- レンズの高画質とエクステンダー対応が撮影の自由度を高めてくれる
- 1.4倍のエクステンダーを使用し機体をよりアップに。AFの反応や画質などエクステンダー使用による影響はほぼ感じられない。アップスケーリングにより約1億7900万画素に拡大してみたが、機体に描かれた小さな文字まで鮮明に写すことができた。
航空シーンの撮影には文句なしにベストなコンビ
カメラグランプリ2025で、多くの一般ユーザーの方が投票して「ベスト」に選ばれたのも納得のカメラとレンズ。より美しいヒコーキ写真を狙いたい人には間違いなくおすすめのセットである。
EOS R5 Mark II 特長ポイント
高画質
約4500万画素の裏面照射積層CMOSセンサーに、処理エンジン DIGIC XとDIGIC Acceleratorを組み合わせたシステムが「EOS R5 Mark II」の強み。ディープラーニング技術を活用した「カメラ内アップスケーリング」などの高画質化機能を実現している。
AF・高速連写
動きの速い被写体を確実に捉える性能もズバ抜けている。デュアルピクセル Intelligent AFにより検出した被写体を粘り強く追尾し続け、最高約30コマ/秒の高速連写で、動きの一瞬一瞬を逃さずに写すことができる。ヒコーキ撮影でも威力は絶大だ。
手ブレ補正
中央8.5段、周辺7.5段の高性能なボディ内手ブレ補正を搭載。さらにレンズとの協調制御により、効果的に手ブレを補正することができる。夜の駐機場撮影や、離陸・着陸の流し撮りなどで、その有難みが実感できる優れた機能だ。
主なスペック
撮像素子 約4500万画素 裏面照射積層CMOSセンサー
画像処理エンジン DIGIC X・DIGIC Accelerator
常用ISO感度 ISO 100~51200
AFシステム デュアルピクセル Intelligent AF
連続撮影速度 約30コマ/秒 (電子シャッター)
ファインダー 約576万ドット OLEDカラー電子ビューファインダー (倍率 約0.76倍)
大きさ (幅×高さ×奥行) 約138.5×101.2×93.5mm
質量 約746g (バッテリー、CFexpressカードを含む)
RF70-200mm F2.8 L IS USM Z 特長ポイント
高画質
UD非球面レンズを含む非球面レンズ3枚、スーパーUDレンズを2枚使用するぜいたくなレンズ構成で高画質を実現。ズームの広角端から望遠端まで、画面の中央から周辺まで、全域・全面での高画質により、機体のディテール部分まで最高の美しさで表現できる。
エクステンダー対応
ズーム全域で「EXTENDER RF1.4x」および「EXTENDER RF2x」に対応。後者使用の場合、140-400mm F5.6での撮影が可能となる。高速なAFや高精度な協調制御の手ブレ補正も活用可能で、高画質とも相まって、さまざまなシーンで思いのままの画角で撮影が楽しめる。
防塵防滴性
Lレンズに求められる、耐久性や堅牢性、耐候性を追求。暑さ・寒さや降雨などの悪条件でも安心して撮影が行なえる。また、外装色はホワイトとブラックの2つのバリエーションが用意され、用途や好みに応じて自分にぴったりの1本を選ぶことができる。
主なスペック
レンズ構成 15群18枚
絞り羽根枚数 11枚
最小絞り F22
最短撮影距離 0.49m (70mm時)、0.68m (200mm時)
最大撮影倍率 0.2倍 (70mm時)、0.3倍 (200mm時)
フィルター径 φ82mm
最大径×長さ 約φ88.5×199mm
質量 ホワイト 約1,115g、ブラック 約1,110g (三脚座を含まず)
カメラグランプリ三冠受賞スペシャルサイト公開中
2025年5月16日発表のカメラグランプリ2025において「大賞」にキヤノン「EOS R1」が選出。また、一般ユーザーの投票により決定する「あなたが選ぶベストカメラ賞」に「EOS R5 Mark II」が、「あなたが選ぶベストレンズ賞」には「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」が選出され、キヤノンのカメラ・レンズが「三冠」を達成する結果となった。それを記念した特設サイトが公開中!
写真展「Focus on Flight」8月23日まで開催中
キヤノンフォトハウス銀座・大阪において、特別展示「Focus on Flight」が2025年8月23日まで開催中。A☆50/Akira Igarashiさんをはじめ、航空写真家4名の作品が展示されている。
出展写真家 (50音順)
A☆50/Akira Igarashi、岡本 豊、チャーリィ古庄、ルーク ・オザワ
会期
2025年5月20日 (火) ~8月23日 (土)
会場・時間
キヤノンフォトハウス銀座 (東京都中央区銀座3-9-7 トレランス銀座ビルディング1F)
10:00〜18:30
キヤノンフォトハウス大阪 (大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F)
10:00〜18:00
休館日
日曜、月曜、祝日、キヤノン休業日
入場料
無料
キヤノン公式Instagram「Focus Fun」連動企画
① Instagramフォロー&アンケート回答で飛行機関連グッズが当たるキャンペーン!(8月23日まで)
② 『推し空港』を投票しよう!(6月30日まで)
③ Instagramの『お題に参加』で飛行機写真を投稿しよう!(8月23日まで)

- A☆50/Akira Igarashi
- 「瞬撮」の航空写真家。全国の空港を車中泊などを駆使して長期放浪ヒコーキ撮影。年間144日車中泊、約18100kmを走破し、62の空港を巡ったことも。JAL公式カレンダーなど大手航空会社やカメラメーカーの公式撮影も担当する。
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