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第2世代に進化した大口径超広角ズームレンズ「タムロン 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2」

タムロンは、フルサイズミラーレス一眼カメラ対応の大口径超広角ズームレンズ「16-30mm F/2.8 Di III VXD G2」のソニー E マウント用を2025年7月31日、ニコン Z マウント用を8月22日に発売する。価格はオープン。Eマウント用の希望小売価格は159,500円、Zマウント用の希望小売価格は168,300円(いずれも税込)となっている。

前モデルからズーム倍率を拡大し進化した第2世代

「16-30mm F/2.8 Di III VXD G2」は、「17-28mm F/2.8 Di III RXD」が進化した第2世代「G2」モデル。広角端17mmから16mm、望遠端28mmから30mmへと焦点距離が拡大されている。超広角を生かした建築や風景のダイナミックな撮影や、ポートレート、望遠側での自然な画角のスナップ撮影など、数ミリの変化だが撮影の楽しみは大きく広がっている。

軽量・コンパクト設計かつ高速・高精度AFによる機動性向上

ズーム倍率は拡大されたが、前モデル同等の小型・軽量化を実現。ズーミング時に鏡筒の長さが変化しないことで重心移動を抑制。手持ち撮影やジンバルを使用しての動画撮影においても安定した操作が可能だ。また、AF駆動には高速・高精度なリニアモーターフォーカス機構VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive)を搭載。合焦速度はもちろん、動体追従性も向上している。軽量かつ高速AFで機動力が必要なシーンでの撮影をカバーしてくれる。

ズーム全域で高解像を実現。近接撮影も楽しめる

レンズ構成は12群16枚。特殊硝材XLDレンズ1枚、LD(異常低分散)レンズ2枚、非球面レンズ3枚を採用し、様々な収差を抑制。ズーム全域において、風景や星景、建築物の細部まで忠実に描写する。大口径開放F2.8のやわらかなボケ味も特長で、自然な美しいボケ感を楽しむことができる。逆光下のゴースト・フレアを軽減するBBAR-G2 (Broad-Band Anti-Reflection Generation 2)コーティングが施されている。

また、最短撮影距離は広角端で0.19m、望遠端で0.3mとなっており、解像感、ボケと合わせて近接撮影によるダイナミックな構図での撮影も楽しむことができる。

操作性を向上させたレンズデザイン

ズームリング・フォーカスリングの内部構造に金属パーツを追加。よりスムーズにピント合わせやズーミングが可能になるようトルク感が追求された。またリングのラバーのグリップ性能を向上させたり、塗装面でもキズが付きにくく、指紋も目立ちづらくなるようにするなど、細部まで見直しが図られている。

この「16-30mm F/2.8 Di III VXD G2」の発売により、標準ズーム「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」、望遠ズーム「70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2」と、タムロンの「G2」大三元レンズのラインアップが揃ったことになる。また全てのフィルター径がφ67mmで統一されているのも便利だ。

TAMRON 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2 主な仕様

モデル名 A064
対応マウント ソニーEマウント、ニコン Zマウント
焦点距離 16〜30mm
開放絞り F2.8
最小絞り F16
画角 (対角) 107°2′〜71°35′ (フルサイズミラーレスカメラ使用時)
レンズ構成 12群16枚
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.19m (W) / 0.3m (T)
最大撮影倍率 1:5.4(W) / 1:7 (T)
フィルター径 φ67mm
最大径 φ74.8
長さ 101.8mm(ソニーEマウント用)、103.9mm(ニコン Z マウント用)
質量 440g(ソニーEマウント用)、450g(ニコン Z マウント用)
付属品 花型フード、フロントキャップ、リアキャップ