機材レポート

フルサイズコンパクト「ソニー RX1R III」実写レビュー! プロが魅力を感じた3つのポイント

有効約6100万画素のフルサイズセンサーと、35mm F2のツァイスレンズを搭載する珠玉のコンパクトカメラ「RX1R III」がソニーから登場。さっそくコムロミホさんがタイに向かい、アジアの夏の日々を描き出した。

ソニー RX1R III 実写レビュー

写真家の心を動かす力を持つプレミアムコンパクト

ソニー RX1R III」を持ってタイへと出かけた。今回実際に使ってみた感想と、魅力に感じたポイントを3つに分けて紹介したい。

コンパクトなボディの高画素機

最大の魅力は、小型軽量ながらも有効約6100万画素のフルサイズセンサーを搭載していること。コンパクトなボディのおかげで、機動力を生かして撮影でき、被写体と円滑にコミュニケーションを取ることができた。それでいて、高画素機であるため、旅先で出会った被写体のディテールをとても細かく表現してくれている。

■きらびやかなバンコクの夜景を繊細に描写

フルサイズの高画素機であり、かつツァイスレンズを搭載する「RX1R III」。遠くに見える建物の細かなディテールまで緻密に表現してくれる。

ソニー RX1R III 実写レビュー
ソニー RX1R III F8 10秒 ISO100 WB : マニュアル クリエイティブルック [VV] Vivid

スナップ撮影に最適な高性能レンズ

2つ目は「ツァイス ゾナーT* 35mm F2」の描写力。ボケの美しさはもちろん、開放F値からピント面がシャープに表現されるので、絵に立体感がある。焦点距離の35mmはスナップに使い勝手が良い。

■人の視野に近い35mmが生むリアルで自然な空気感

35mmはストリートフォトに相性の良い焦点距離だ。遠近感を生かして手前にある大きな野菜と女性の対比を強調しながらも、35mmらしいリアルで自然な空気感が感じられる。

ソニー RX1R III 実写レビュー
ソニー RX1R III F2 1/125秒 −0.3補正 ISO125 WB : マニュアル クリエイティブルック [IN] Instant

撮りたい瞬間を逃さない速写性

そして最後に、速写性だ。まず電源をONにしてからの起動が素早い。また、AIプロセッシングユニットを搭載した被写体認識により、スムーズなピント合わせが可能。撮りたい瞬間にシャッターを切ることができ、とてもレスポンスが良い。クリエイティブルックで好みの絵作りもしやすい。撮影意欲を刺激し、上質な撮影体験をさせてくれるカメラだ。

■被写体に出会った一瞬を確実に捉えることができる

路上のサックス奏者とアイコンタクトをし、撮影させてもらった一枚。とっさにシャッターを切りたくなった瞬間でも、軽快で正確なピント合わせが行なえる。

ソニー RX1R III 実写レビュー
ソニー RX1R III  F8 1/60秒 ISO100 WB:マニュアル クリエイティブルック [BW] Black & White

コムロミホさんのお気に入りポイント

約236万ドットXGA OLEDのEVFはとても上質。また付属のアイピースカップを使用することで、視認性がさらに向上する。

ソニー RX1R III 実写レビュー

ソニー RX1R IIIの詳しい情報はこちらをチェック

ソニー RX1R III

ソニー RX1R III 実写レビュー
2025年8月8日発売 オープン価格

撮像素子 有効約6100万画素 35mmフルサイズ Exmor R CMOSセンサー
レンズ ZEISS ゾナーT* 35mm F2
ISO感度 ISO 100〜32000
AFシステム ファストハイブリッドAF
ファインダー 0.39型 約236万ドット XGA OLED (倍率 約0.70倍)
液晶モニター 3.0型 約236万ドット TFT駆動タッチパネル
幅×高さ×奥行き 約113.3×67.9×87.5mm
質量 約498g (バッテリー、メモリーカードを含む)

 

コムロミホ

コムロミホ (Miho Komuro)
ファッションの道からフォトグラファーに。 現在は広告や雑誌で活躍。街スナップをライフワークに旅を続けている。 YouTubeチャンネル「カメラのコムロ」でカメラや写真の情報を配信中。
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〈協力〉ソニーマーケティング株式会社