ソニーは、Gマスターシリーズ初の中望遠マクロレンズ「FE 100mm F2.8 Macro GM OSS」を2025年11月21日に発売します。価格はオープンで、市場推定価格は200,000円前後(税込)。購入の予約開始日は2025年10月7日。
ソニーが最先端の技術と最高の設計水準で挑むGマスターシリーズは、同社最高峰の交換レンズ群です。「FE 100mm F2.8 Macro GM OSS」は35mmフルサイズ対応で、Gマスターシリーズとして初の単焦点マクロレンズとなります。
最大撮影倍率は1.4倍、別売りの2×テレコンバーター使用時には2.8倍に。画面全域にわたる高い解像性能と美しいボケ描写の両立は、Gマスターレンズならではです。静止画と動画に対応した高度なAF性能や、マクロ撮影に特化した光学式手ブレ補正機能の搭載など手持ちでも安定した撮影が行なえます。
花や小物などの近接撮影から、ポートレートやウエディング撮影などの繊細な描写まで、さまざまなシーンに活用できるレンズです。
等倍をこえる最大撮影倍率1.4倍
最大撮影倍率1.0倍(等倍)のマクロレンズが多いなか、本レンズは1.4倍を実現。さらに同社の1.4×や2×のテレコンバーター(別売り)が使用でき、1.4×装着時は2.0倍に、2×装着で2.8倍と、肉眼で捉えることが難しい繊細な被写体の特徴や質感までも鮮明に描き出せます。
テレコンバーターを使用することで撮影時に十分なワーキングディスタンスを確保でき、近づけない被写体を捉えやすくなったり、不要な影を減らしたりすることも可能。最短撮影距離は26cmで、これはテレコンバーター装着時でも変わりません。

最新のレンズ技術で設計された解像とボケ味
レンズ構成は、超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズ2枚、ED(特殊低分散)ガラス2枚を含む13群17枚。最新のレンズ技術で設計された光学系により、色収差など諸収差を低減し、画面中心から周辺まで高いコントラストと解像が得られます。
このほか、円形を保つ新開発の11枚羽根円形絞りユニットがなめらかな輪郭の玉ボケを表現し、さらにGマスターならではの息をのむようなボケを味わえます。レンズ全面に均一な薄膜を施す独自の「ナノARコーティングII」によって、逆光時でもフレアやゴーストの発生を抑制した鮮明な画質で撮影できます。

静止画も動画撮影も “高速・高精度・静かなAF”
マクロ撮影における非常に浅い被写界深度でもフォーカス機構を精密に制御し、高速で正確なオートフォーカス(AF)、さらにコンパクトな鏡筒設計を可能にする、4基のXD(extreme dynamic)リニアモーターを搭載したフローティングフォーカス機構を採用。
静止画撮影では、素早く動く小さな昆虫などをマクロ撮影+高速連写で捉えられます。動画撮影では、フォーカス精度が重要なスローモーション撮影においても、高精度で高速なAF駆動によりカメラの性能を最大限に発揮できます。
マクロ撮影に最適化された操作性と高い信頼性
マクロ撮影に適した高度なレンズ内光学式手ブレ補正機能により、手持ち撮影時のブレを抑制します。上下左右方向のシフトブレ、角度ブレに加え、前後方向のブレに対応し、手持ちでも安定した撮影が行なえます。マクロ撮影特有の繊細なフォーカス合わせも可能です。
このほか、AFモード時でもフォーカスリングを回転させるだけで瞬時にMF(マニュアルフォーカス)が可能になる「フルタイムDMFスイッチ」や、AF/MFの切り換えが素早く行なえる「フォーカスモードスイッチ」を搭載。これにより、MF撮影時の操作性も向上します。
そして、屋外での過酷な撮影環境にも耐えられる防塵・防滴に配慮した設計と、レンズ表面に指紋、ほこり、水滴、油、泥などが付きにくく、付着しても簡単に取り除くことが可能なフッ素コーティングをレンズ最前面に施しています。
ソニー FE 100mm F2.8 Macro GM OSS 主な仕様
型名 SEL100M28GM
マウント ソニーEマウント
対応撮像画面サイズ 35mmフルサイズ
焦点距離 100mm
開放絞り F2.8
最小絞り F22
レンズ構成 13群17枚
絞り羽根枚数 11枚(円形絞り)
最短撮影距離 0.26m
最大撮影倍率 1.4倍
手ブレ補正 レンズ内手ブレ補正方式
フィルター径 φ67mm
最大径×長さ φ81.4×147.9mm
質量 約646g
付属品 フード(ALC-SH173)、レンズフロントキャップ(ALC-F67S)、レンズリヤキャップ(ALC-R1EM)、ソフトケース