機材レポート

実写レビュー! 極太パイプのLeofoto防水カーボン一脚を使って疾走するマシンを流し撮り

CAPAとFIA WECのコラボによる「FIA 世界耐久選手権 富士6時間耐久レース」撮影セミナーを開催。日本レース写真家協会 (JRPA) 会長の小林稔先生の指導のもと、サーキットを疾走するマシン撮影に9名の参加者が挑戦した。全員に貸し出されたレオフォトの最新カーボン一脚「MPQ-404C (BK)」の使用感を、小林先生に聞いた。

Leofoto × 小林稔
小林稔先生 (左) と参加者の皆さん。

最大径40mmの極太の脚が超望遠レンズを安定させる

モータースポーツ撮影では、重量のある超望遠レンズを支え、シャッターチャンスを逃さず撮るために一脚がよく使われる。コースサイドで待つ時間は長い一方、マシンをファインダーに捉えられるのはほんの一瞬だ。手持ち撮影では待つ間に腕が疲れるし、三脚ではスペースをとってしまう。このシャッターチャンスを確実にものにするために、素早くセッティングできて自由度の高い一脚は利便性が非常に高い。

レース撮影セミナーレポート
撮影セミナーでは、レオフォトの防水カーボン一脚「MPQ-404C (BK)」が参加者全員に貸し出された。

 

また、高速で走り抜けるマシンを画面で捉えながら、水平方向に流し撮りすることが多いが、この際にも一脚を上手に使うことで上下のブレを抑え、スムーズな流し撮りができる。

Leofoto × 小林稔
レオフォトの「MPQ-404C (BK)」は「剛性が高く、ロックナットは握りやすく操作性に優れている」と小林先生。

 

レオフォトの防水カーボン一脚「MPQ-404C (BK)」は、最大径が40mmと非常に太く、これまで使ってきたカーボン一脚と比べて、脚を伸ばした際の剛性感が高い印象を受けた。

Leofoto × 小林稔
伸ばしても剛性感の高い脚
10層カーボンファイバーを使用した脚の径は40mm、36m、32m、28mの4段。最も細い最下部でも28mmの太さがあり、最長1800mmまで伸ばしても、しなることなく重い機材を支えてくれる。

 

特徴的なデザインのロックナットは防水・防砂仕様で、砂塵が気になる場所や雨の日の撮影でも、不具合が起きにくく、安心して撮影に臨める。ロックナットの幅が広く、握りやすい点も評価したい。

Leofoto × 小林稔
防水・防砂仕様のロックナット
アルミ合金の一体成型で作られたロックナットには、各3か所に樹脂製の滑り止めを配置。濡れた手で触っても滑りにくく、幅が広いため握りやすい。ロック部は水や砂の浸入を防ぐ構造で、悪条件下でも安心して撮影できる。

 

一脚は、十分な高さが得られ、剛性が高く、伸縮しやすいことが重要。このレオフォトの「MPQ-404C (BK)」は、その条件を満たす信頼性の高いカーボン一脚だ。

Leofoto × 小林稔
踏み台に乗っても撮れる長い脚
「MPQ-404C (BK)」は伸長1800mmと長く、傾斜地や踏み台・脚立に上って撮りたいときも十分な高さが得られ、さまざまな撮影シーンに対応できた。
Leofoto × 小林稔
太ネジと細ネジ、両方使えるダブルネジ構造
雲台取付ネジが1/4インチネジ (細ネジ) と3/8インチネジ (太ネジ) の両方に対応しており、太ネジのレンズの三脚座や雲台をそのまま取り付けることが可能。

周囲を流すことでマシンを際立たせる

画面下にコースサイドのグリーンを大きく入れ、1/40秒の低速シャッターで黄色い車体のフェラーリを追いかける。周囲を大きく流すことで、疾走するマシンの姿が際立つ。超望遠ズームレンズの三脚座に一脚を固定してカメラを振ると、横位置、縦位置に関係なくキレイに流し撮りができる。

レース撮影セミナーレポート
キヤノン EOS R1 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM シャッター優先オート 1/40秒 F29 −1補正 ISO100 WB : オート

撮影セミナーでは「MPQ-404C (BK)」が大活躍

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モータースポーツ撮影に取り組む参加者たちが富士スピードウェイに集結!
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午前中はGR Supraコーナーで練習走行を撮影。
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午後は逆光ぎみのダンロップコーナーで予選を撮影。
Leofoto × 小林稔
一人一人にアドバイスする小林先生
撮影エリアを歩きまわり、参加者一人一人に実践的なアドバイスを行なう小林先生。参加者と同じポジションから撮影し、自分の作品を見せながら指導する場面も。

大型なのに軽く、操作性に優れたカーボン一脚に大満足

参加者はいずれも普段から一脚を使って撮影している方ばかり。レオフォト「MPQ-404C (BK)」は、最大径が大きい大型の一脚でありながら軽いこと、ロックナットの操作性が優れているという感想を持った方が多かった。

  • 古田正貴さん「お借りしたカーボン一脚が見た目の印象と異なり、軽いことに驚かされました」
  • 河井智輝さん「このカーボン一脚は脚が太いわりに軽くて使いやすかったです」
  • 高舘祐介さん「レオフォトの一脚は使い勝手がよく、気に入りました」
  • 渋谷浩一さん「MPQ-404C (BK) は石突が大きいこともあって、流し撮りでレンズを振りやすいと感じました」
  • 増田留美さん「お借りした一脚はロックナットのグリップがよく、脚の伸縮がスムーズでした」

 

Leofoto MPQ-404C(BK)はワイドトレード楽天市場店で販売中

Leofoto MPQ-404C (BK) 防水カーボン一脚

希望小売価格 42,240円 (税込)
重量 700g
段数 4段
耐荷重量 25kg
伸長 1800mm
収納高 580mm
脚最大径 40mm
ベース径 59.5mm
付属品 ハンドストラップ、ソフトケース

 

小林 稔 (Minoru Kobayashi)
自動車専門誌や一般誌における国産車・外国車の新車試乗記の撮影、メーカーのカタログ、自動車ショーなどアウトドア、スタジオを問わずクルマとモータースポーツの写真を撮り続ける。現在、SUPER FORMULA、SUPER GTのオフィシャル・フォトグラファーを務め、ル・マン24時間レースなど国内外で年間20レース以上を撮影する。日本レース写真家協会 (JRPA) 会長。
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※レオフォト MPQ-404C (BK) 防水カーボン一脚は、レオフォト/サミットクリエイティブショールームワイドトレード楽天市場店および全国の量販店、専門店で購入できます。

 

〈協力〉株式会社ワイドトレード
〈協賛〉FIA WEC、富士スピードウェイ