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ライカSL3シリーズとライカQ3シリーズがアップデート、性能が大幅に向上

ライカカメラが、フルサイズミラーレスカメラ「ライカSL3」「ライカSL3-S」と、フルサイズコンパクトデジタルカメラ「ライカQ3」シリーズのファームウェアVer.4.0.0を2025年12月19日に公開しました。

ライカSL3
ライカSL3

 

AF性能の強化など、性能の大幅な向上が盛り込まれています。変更内容は以下のとおり。

ライカSL3 / SL3-S ファームウェアVer.4.0.

新機能

  • Wi-Fi経由で「Adobe Frame.io」へのCamera-to-Cloud接続が可能になり、静止画や動画 (プロキシ動画) をクラウドに直接アップロードできるようになりました。メニュー項目 [接続設定] から「Leica FOTOS」と「Frame.io」の両機能を設定できます。
  • トラッキングアルゴリズムが、被写体追尾中にフォーカスフレームのサイズと形状を自動調整できるようになりました。
  • 人の目や顔などのオートフォーカス精度が、AIのサポートにより大幅に改善されました。
  • AFモードのメニュー構成を簡略化。測距モード [多点] と [スポット] は、共通メニュー (ゾーン / 多点 / フレーム / スポット) に統合されました。AF検出用の新メニューは、FNリストとコントロールセンターからも利用可能に。AF検出機能 (人間 [目、顔、体] および動物 [鳥、犬、オオカミ、猫、大型ネコ科動物など]) も拡張されました。
  • [Leica Look] メニューで強度の設定が可能になりました。
  • モニターのフレームレートを30fpsもしくは60psに設定できるようになりました。30fpsに設定すると、ライブビュー時の消費電力を削減できます。
  • 新メニュー項目 [バッテリーの状態] でバッテリー (BP-SCL6) の状態が確認可能になりました。
  • 「ライカSL3」に、最大241MPで撮影し細部まで精細に再現可能なマルチショット撮影機能が搭載されました。
  • 低ビットレートの動画形式、4:3 (アナモルフィック) および3:2のアスペクト比が追加されました。
  • アナモルフィックレンズを使用し撮影した場合、圧縮画像を補正し再生する機能が搭載されました。

機能改善

  • フラッシュ撮影時に (実際のISO値がプレフラッシュ時に初めて決定されるため) 誤ったISO値が表示される問題を改善。
    • フラッシュが接続されていて、撮影に使用する場合 : モニターとコントロールセンターにオートISO値は表示されない。
    • フラッシュが接続されているが、準備ができていないまたは使用しない場合 : プレビュー値が表示される。
    • フラッシュが接続されていない場合 : オートISO値が通常通り表示される。
  • AFプロファイルの名称 (ドイツ語/英語) を、より明確で一貫性のある用語に変更。
  • 標準のフラッシュ設定を、デフォルトでオートではなくオンに変更。
  • EU無線機器指令 (RED) 第3条 (3) に準拠しました。
  • メニュー項目 [AF認識方式] を、コントロールセンターのデフォルト設定に追加。
  • 再起動時の起動時間を大幅に短縮。
  • 劣化または性能の低下したバッテリーを装着した場合、バッテリー状態の低下を示す警告メッセージを表示。
  • 再生モード時に、遠近補正機能がオンになっていることを示すアイコンを正しく表示。
  • バッテリー (BP-SCL4) 使用時の機能制限に関する警告メッセージを修正。また、オプションで警告メッセージを表示しない設定にすることも可能 (ただし、8週間ごとにバッテリーの状態を知らせるため自動的に再表示されます)。メッセージは、カメラの電源を入れた際に表示され、スタンバイ時には表示されません。
  • 録画を開始しても、以前に設定したオートフォーカスロックは解除されません。静止画モードから動画モードに切り換えた際も解除されず、フォーカス設定が維持されます。
  • メニュー項目 [記録形式] と [圧縮] を統合。一つのメニュー項目 (記録形式) から両方の設定ができます。
  • グレー表示を改善。設定値がモニターとメニューに常に表示されるようになりました。

不具合改善

  • メモリーカードが挿入されているのにもかかわらずメッセージ「メモリーカードが挿入されていません。メモリーカードを挿入してください。」が表示されるエラーを修正。
  • Sレンズのオートフォーカス機能を改善。特に「SL3-S」と組み合わせた場合は、より信頼性が高くなり安定性が向上しました。
  • テザーモードで撮影した場合 (JPG+DNGに設定時)、「Leica Content Credentials」データが保存されなかったエラーを修正。

ライカQ3 / Q3 43 / Q3モノクローム ファームウェアVer.4.0.

新機能 (Q3 / Q3 43)

  • 人の目や顔などのオートフォーカス精度が、AIのサポートにより大幅に改善されました。
  • トラッキングアルゴリズムが、被写体追尾中にフォーカスフレームのサイズと形状を自動調整できるようになりました。
  • AFモードのメニュー構成を簡略化。測距モード [多点] と [スポット] は、共通メニュー (ゾーン / 多点 / フレーム / スポット) に統合されました。AF検出用の新メニューは、FNリストとコントロールセンターからも利用可能に。AF検出機能 (人間 [目、顔、体] および動物 [鳥、犬、オオカミ、猫、大型ネコ科動物など]) も拡張されました。
  • よく使うデジタルズーム倍率をファンクションボタンに割り当て、素早く呼び出せるようになりました。
  • 新しいライカのユーザーインターフェースに対応。
    • メニュー構造が新しくなり、動画プロファイルを直接スクロールして選択可能になりました。
    • コントロールセンターのデザインを刷新。メニューはすべてタッチで操作可能になりました。また、[Leica Look] や [モニター設定] など一部のメニュー項目は構成も刷新されました。
  • 新メニュー項目 [バッテリーの状態] でバッテリー (BP-SCL6) の状態が確認可能になりました。
  • [Leica Look] メニューで強度の設定が可能になりました。
  • 情報表示バーがカメラの向き (縦向き / 横向き) に合わせて表示されるようになりました。

機能改善

  • 「Q3」「Q3 43」はL-Log動画の品質が向上。色再現が最適化され、肌色がより自然になりました。
  • 「Leica FOTOS App」への接続を改善。データの読み込みや検索が高速化しました。
  • Wi-Fi接続時にUSBマイクが使用可能になりました。
  • EU無線機器指令 (RED) 第3条 (3) に準拠。
  • メニュー項目 [AF認識方式] を、コントロールセンターのデフォルト設定に追加。
  • 再生モード時の拡大表示機能を改善。
    • 再生時にダイヤルやファンクションボタンを使って拡大表示すると、AFフレームが自動で中央に配置されます (AFフレームは表示されません)。
    • モニター上でダブルタップすると拡大表示が可能に。焦点箇所が不明な場合は、まず中央部分が拡大表示され、その後、最後に使用した箇所が保存されます。
  • 標準のフラッシュ設定を、デフォルトでオートではなくオンに変更。
  • L-Log動画品質を改善。ノイズ性能が向上しました。
  • コントロールセンターのアイコン配置を統一。優先度に応じて個別の接続アイコン (Bluetooth / Wi-Fi/ケーブル) が表示されます。
  • ファームウェアアップデート後に以前の設定がそのまま維持されるようになりました。
  • グレー表示を改善。設定値がモニターとメニューに常に表示されます。
  • 再起動時の起動時間を大幅に短縮。
  • コントロールセンターのアイコンと基本設定を刷新。
  • メニュー項目 [記録形式] と [圧縮] を統合。一つのメニュー項目 (記録形式) から両方の設定ができます。

 

ファームウェアのダウンロードはライカカメラのWEBサイトから。

▼ライカSL3
https://leica-camera.com/ja-JP/photography/cameras/sl/sl3-black/downloads

▼ライカSL3-S
https://leica-camera.com/ja-JP/photography/cameras/sl/sl3-s-black/downloads

▼ライカQ3
https://leica-camera.com/ja-JP/photography/cameras/q/q3-black/downloads

▼ライカQ3 43
https://leica-camera.com/ja-JP/photography/cameras/q/q3-43-black/downloads

▼ライカQ3モノクローム
https://leica-camera.com/ja-JP/photography/cameras/q/q3-monochrom/downloads