機材レポート

じっくり実写レビュー! ドローンの常識を覆す360°の全く新しい撮影体験「Antigravity A1」

Insta360とパートナーチームにより共同開発された「Antigravity A1」が登場。360°カメラを搭載した全く新しいコンセプトのドローンを、ドローングラファーのSILK DRONEさんが延べ3日間じっくりと使い込みレポートしてくれた。まずは、機体とスペックについて。

Antigravity A1 レビュー

Insta360 Antigravity A1 レポート
  1. 機体解説とスペック ─ 常識外れのハードウェア

「Antigravity A1」について最も伝えたいのが、その飛行が「全く新しい体験」であるということ。もちろんドローンであり、360°カメラを搭載してはいるが、「360°カメラを載せただけのドローン」ではない。これは世界を記録することの定義を書き換えるデバイスの体験記。これまでのドローンの常識、あるいは360°カメラの常識を捨てて読んでほしい。

機体解説とスペック ─ 常識外れのハードウェア

Antigravity A1 レビュー

まず「Antigravity A1」の機体を見てほしい。既存のドローンのような形をしているが、今までの何物にも似ていない。機体前部に2つあるレンズのようなものはセンサーであり、カメラではない。カメラは機体の上下に2個付いている。2つ合わせて360°をカバーすることで、機体の周り全てを撮影するのだ。そして、映像に自分の機体は一切映り込まない。これだけで単なる空撮機ではなく、新しい撮影デバイスの形とも言える。

重量はわずか249g。この軽さが世界を広げる。

機体重量は非常に軽く、249g。日本の航空法では100g以上の機体が登録義務の対象となるため、国内では登録が必要となる。しかし、海外の多くの国では “249g未満” が登録不要や規制緩和の基準となっている。つまり、海外では、基本的には登録なしで飛行可能なケースが多いということだ。旅の相棒として、この軽さと規格は非常に大きな武器になるだろう。

※渡航先の法規制は必ず自身で確認を。

8K 360°撮影に対応。ここから切り出される映像美は圧巻だ。

搭載されている360°カメラは8K画質。撮影時に8Kで全天球を記録し、そこから必要な画角を切り出し仕上げるため、最終的な動画も高いクオリティで仕上がる。「Insta360 X5」などの最新360°カメラと同等で、実際に映像を見てその画質の良さに驚かされた。さらにLog撮影にも対応しているので、後編集でカラーグレーディングをこだわりたい人にも十分応えてくれる。

もしもの時も安心。自分で交換できるレンズユニット。

360°カメラの宿命として、盛り上がったレンズの破損リスクがあるが、「Antigravity A1」はコーティングがしっかりしており簡単には傷つかない。しかし、万が一ぶつけて破損してしまった場合でも、メーカー修理に出す必要はない。交換用のレンズキットが用意されており、自分でさっと交換してすぐにフライトを再開できるのだ。これは非常に優れたポイントだ。

Antigravity A1 レビュー

FPVの常識を覆すロングライフ。最大39分という驚異的なスタミナ。

Insta360は、「Antigravity A1」をFPVドローン (一人称視点ドローン) とは区別して、新しいジャンルと呼ぶ。通常FPVドローンはバッテリーが10分〜20分持てば良いほうだが、「Antigravity A1」は標準バッテリーで24分、ロングバッテリーならなんと39分も飛ぶ。「FPVだからすぐ電池が切れるだろう」と思って飛ばしていると、使い切れないほど長持ちして驚く。コンボでは標準バッテリーのコンボ以外に、ロングバッテリーが3つ入ったコンボも選択できる。

Antigravity A1 レビュー

 

さらに便利なのが、充電ハブの「パワーシェアリング」機能だ。中途半端に残った複数のバッテリーの電力を、一番残量の多い1本に集約することができる。現場で「あと少し撮りたいのに全部が電池切れかけ」という状況を救ってくれる神機能だ。