ソニーの「VLOGCAM ZV-E10」を片手に、カメラを勉強中の元・気象キャスター 大島璃音さん。彼女がファインダー越しに覗くのは、仕事での一コマや風景、それに何気ない日常。今回は、悲しい出来事があったけれど春に向かって前向きに気持ちを切り替えていく、そんな大島さんの心の動きがわかる回となっています。

初めてのストロボ体験! はたして結果は?
1月某日
新しいことへの第一歩として、ストロボでの撮影に挑戦しました。カメラ本体に外付けするタイプのストロボ (GODOX iT30 Pro) を使うのは初めてです。そのため、最初は取り外し方だけで四苦八苦してしまいました (苦笑)。それに、いざストロボを付けても、フラッシュをたいて撮影する機会が日常の中ではあまりないことに気づきまして。そこで、ちょうど1月に「東京オートサロン 2026」に行く機会がありましたので、会場内で試しに使ってみることにしました。

撮影したのはポルシェのエンブレム。「なぜ、それ?」と思われる方も多いでしょうけど (笑)、会場内に人が多く、やっとの思いでたどり着けたのが、どうしても見たかったポルシェのシンガー (アメリカのシンガー・ヴィークル・デザインが手掛けたポルシェ911) が置いてあるブースだったんです。
ただ、実際に撮影をしてみたものの、大きな変化は見られず……。撮影対象が小さかったからなのか、少し艶っぽく写っているかなと感じたくらいでした。それでも、こうした条件だとそれほど差が出ないんだなとわかったことが、私にとっては大きな収穫でしたね。

昨年からF1に関連するお仕事をさせていただく機会が増えてきたのですが、F1に限らず、車自体も以前から大好きでした。もともと父が大の車好きで、買い替えるたびに、よくドライブに連れて行ってくれていたんです。ただ、自分で運転したいと思ったことはほとんどなかったですね。
気持ちが変わったのは、父に連れられて、クラシックカーがたくさん並ぶイベントに行ったとき。そこでロールスロイスのファントムに魅せられたんです。内装を見せてもらったら、もはや自動車というより豪華なお部屋のようで、「免許を持っていれば、こんな素敵な乗り物を私でも動かせるんだ」と感動したんです。
それで、すぐさま自動車教習所に通い始めました。さすがにこの先、私にロールスロイスを運転する日が訪れるとは思いませんが (笑)、今では時間があると愛車のハンドルを握り、運転する楽しさを噛み締めています。


チャチャとの思い出を振り返りながら写真で残すことの意味を感じています
1月某日
1月の下旬に差し掛かった頃、とても悲しいことがありました。大好きだった愛犬のチャチャがこの世を去りました。あまりのつらさと、明るい話題でもないことからすぐにSNSなどで伝えることができなかったので、この場を借りてご報告させていただければと思います。

チャチャは私が中学2年のときに我が家にやってきたので、私にとっては一番多感な時期を一緒に過ごしてきました。3年ほど前から心臓の病気を患い、一時的に元気を取り戻していたのですが、昨秋あたりからまた体調を崩すことが増え、この1月に息を引き取りました。不幸中の幸いか、その時期は私が家にいられる時間が多く、最期の数日を悔いなく一緒に過ごせたのがせめてもの救いでした。
チャチャはチワワとトイプードルのミックスだったこともあり、小さかった頃と成長してからとでは、まるで見た目が違いました。ちょうど我が家にきた頃と、私が最初のデジカメ (ソニー Cyber-shot) を購入した時期がほぼ同じだったので、いっぱい写真を撮っていたんです。それを見返すと、面影のなさに最初は驚くのですが (苦笑)、ちょっとずつ当時の思い出がよみがえってきて。そういった点からも、やっぱり写真っていいなと思いました。

今は私の気持ちも少しずつ落ち着いてきています。それに、シエルという猫がいますので、その存在にすごく助けられています。
チャチャとシエルは犬と猫ということもあり、いつもベッタリ仲良しというわけではありませんでした。でも、最期のほうはシエルもとても心配していたようで、ずっとチャチャのそばから離れなかったんです。やはり何かしら感じ取るものがあったのかもしれないですね。
しかも、普段のシエルは人間に触られるのを避けたがるのですが、最近は抱っこしても全然嫌がらなくて。もしかしたらシエル自身も淋しいのかな……なんて思っています。

絞りと構図について、ちょっとずつわかってきました!
1月某日
喪失感はずっと抱えたままでしたが、いつまでも落ち込んでいられないと思い、頑張って梅を撮りに行きました。前回の紅葉撮影での反省を生かし、“何を撮りたいのか” というターゲットをはっきりさせ、背景のボケ感も意識してみました。わりと上手に撮れたのではないかと、自分の中では満足しています (笑)。でも、まだまだ狙ったとおりのボケ具合が出せていない悔しさもあり、今回も少しジレンマを残す結果となりました。

冬の終わりから春にかけてはいろいろな植物を見られるのが楽しいですね。私は寒い時期だと急激に出不精になり、家で冬眠しちゃうタイプなので、外に出かけたくなる春や新緑の季節が本当に待ち遠しいです。

植物も昔から大好きでした。もっと言えば、季節と共に生きていく感覚を味わうのが大好きなんです。以前、気象キャスターという仕事を選んだのも、それが大きな理由。ほっこりと季節のうつろいを感じながら日々を過ごしていく。最近は、そうした時間が自分にとってはとても大切で、かけがえのないものなんだと、より強く思うようになりましたね。

一生かけて身につけられるものを探しているところです
2月某日
もっとたくさん季節を感じながら生きていきたいという気持ちが高まり、今は新しく習いごとを始めようかなと思っています。候補として考えているのは、茶道や生け花、それに日本刺繍など。
こうした日本の伝統的な文化って、季節と密接だったりするんです。お茶室では季節に合った掛け軸やお花が飾ってあり、いただくお茶菓子も、季節を感じられる和菓子をいつもご用意くださっています。「今日は何だろう?」とわくわくして向かい、お菓子の名前を伺っては、みんなで感想を言い合ったりと……。目で見ても楽しいですし、季節をテーマに話をする時間はとても満ち足りた気持ちになります!

習いごとを始めようと思ったのには別の理由もあります。最近「自分って、何も持ってないな」とつくづく思うんです。たとえば、幼少期からスポーツや楽器などを始めて、今でも趣味として続けていらっしゃる方がいますよね。そういった、長年かけて積み重ねてきたものが自分にはひとつもないので、すごくうらやましいんです。だからこそ、今から一生かけて続けられるものを身につけていけたらなと考えていて。カメラをしっかり始めようと思ったのも、そのひとつなんです。

すでにいくつか入門体験をさせていただいて、今は自分に合ったものは何かなと探しているところです。正直に言うと、手先はいうほど器用じゃないと自覚しています (苦笑)。でも、細かい作業は大好きです。一人で黙々と何かに集中するのが性に合っていると言いますか。むしろ、一度やり始めると、ある程度の形になるまでやめられないタイプです。
読書も、「明日は早く起きなきゃいけないのに!」と思いながら、結局最後まで読んじゃう (笑)。それもあって、逆に何かを始めようとするとき、いつも躊躇してしまうんですよね。「今これをやりだしたら、ほかのことが手につかなくなるかも」って。……と、何事にもすぐに動き出さない自分への言い訳なんですけど (笑)。ある程度形になったら、皆さんにあらためて報告します。
- 大島璃音 (Rinon Ohshima)
1999年3月19日生まれ。東京都出身。2024年まで「ウェザーニュースLiVE」の気象キャスターとして活躍。趣味は料理・旅行・F1観戦。