機材レポート

実写レビュー! F4.5通しの超望遠ズーム「ソニー FE 100-400mm F4.5 GM OSS」でサンコウチョウを狙ってみた

2026年6月5日に発売されたF4.5通しの超望遠ズームレンズ「ソニー FE 100-400mm F4.5 GM OSS」。同じ焦点距離の「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」をよく使っていて、今回の新製品をとても楽しみにしていたので、さっそくお借りして実写してきました。

FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー
ソニー α9 III FE 100-400mm F4.5 GM OSS マニュアル 1/250秒 F4.5 ISO200 WB : オート 400mm トリミング

プリ撮影を駆使してサンコウチョウを狙う

通しでF4.5になったということなので、森の中での野鳥撮影の体験をレポートします。狙うのは、繁殖のため夏場に日本に飛来する渡り鳥のサンコウチョウ。今年撮影した写真をSNSにアップする人が増えてきたので、野鳥愛好家の知人に案内してもらって、神奈川県の某所にて撮影しました。カメラは「α9 III」を使用しています。

FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー
カメラは、プリ撮影機能を搭載している「α9 III」

 

今回はレンズのレビューなので、カメラの設定には詳しく触れませんが、「α9 III」は被写体認識の対象として「動物/鳥」があります。その中にも「鳥優先」はありますが、それとは別に「鳥」単独での認識も選択できます。詳細設定では、乗り移り範囲や感度などの細かい設定が可能です。

FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー
認識対象「動物/鳥」の設定画面
FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー
認識対象「鳥」の設定画面

 

そして、野鳥撮影には絶対あったほうがいい、シャッター半押し状態からシャッターを切るまでの間を遡って記録してくれる「プリ撮影」はオンに。「α9 III」との組み合わせでは、AF/AE追随で最高約120コマ/秒の高速連続撮影にも対応していますが、恐ろしい枚数になってしまうので、一旦60コマ/秒に設定しました。

FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー

質量が抑えられ、インナーズームで手持ち撮影もラクに

野鳥撮影は待ち時間が長いです。ただ、お目当ての野鳥を待っている間に、別の野鳥が飛んできたりします。コンコンコンと木を突く音がしたなと思ったら、コゲラがやってきました。かなり木の上のほうにとまったので、三脚から外して手持ちで狙いました。

「FE 100-400mm F4.5 GM OSS」は光学式手ブレ補正機構を搭載しているので、手持ちでの動体撮影も安心です。普段、重い望遠レンズを持ち慣れている筆者にとっては、約1840gの質量は軽いと感じました。また、インナーズームなので鏡筒の繰り出しがなく、安定感も抜群でした。

FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー

 

かなり距離があるのですが、高い解像性能が小さなコゲラの姿をしっかり描写し、生い茂る木々からのこぼれ日のボケがとてもきれいです。部分拡大するとより鮮明です。

FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー
ソニー α9 III FE 100-400mm F4.5 GM OSS マニュアル 1/1000秒 F4.5 ISO4000 WB : オート 400mm
FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー
部分拡大

ついにお目当てのサンコウチョウが!

現地に着いたのが朝7時ごろだったので、待つこと約2時間半。ようやくサンコウチョウが飛んできました! 実は前の週にも同じポイントで待っていたのですが、そのときは6時間ほど待ったものの、一度も飛んできてくれませんでした。

FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー
ソニー α9 III FE 100-400mm F4.5 GM OSS マニュアル 1/320秒 F4.5 ISO1000 WB : オート 400mm

 

遠くで鳴き声がしたかと思うと、しばらくしてヒラリと姿を現しました。尾が長く、薄暗い森の中でもクチバシや目の周りのコバルトブルーが鮮やかに見えます。その場の空気が変わるというか、森の中が神秘的な空間に変わるのを感じます。もう夢中になってシャッターを切りました。

FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー
小さくてわかりにくいのですが、口の中が蛍光グリーンに見えるのも特徴です。
ソニー α9 III FE 100-400mm F4.5 GM OSS マニュアル 1/320秒 F4.5 ISO1000 WB : オート 400mm トリミング
FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー
おしりの羽毛もふさふさしていてかわいいです。
ソニー α9 III FE 100-400mm F4.5 GM OSS マニュアル 1/250秒 F4.5 ISO200 WB : オート 400mm トリミング

 

こちらの画像は、ATOMOSの「NINJA」を装着して記録したファインダー内。ブラックアウトフリーなので、シャッターを切る瞬間が紫の枠で表示されています。どのくらいトリミングしているのかも、こちらを参考にしていただければと思います。

FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー

矢印

FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー
現像して拡大した画像

野鳥撮影に適した性能を備えている

この日は14時ごろまで待ったのですが、12時半ごろにも飛んできてくれて、2回チャンスがありました。天気の良い日だったので森の中は明るいほうでしたが、それでも薄暗い中でF4.5は明るく、ISO感度をそれほど上げずにすみました。

かなり遠い被写体にも関わらず、その解像性能によりトリミング耐性もバッチリです。実は2倍テレコン「SEL20TC」もお借りしていたのですが、開放F値がF9になるので今回は使いませんでした。AFの高速化により合焦速度も速く、瞬時に被写体にピントが来ます。カワセミが咥えているエビの姿もはっきりわかります。

FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー
ソニー α9 III FE 100-400mm F4.5 GM OSS マニュアル 1/1000秒 F4.5 ISO3200 WB : オート 400mm APS-C S35

 

サンコウチョウは、これからしばらくは見られるので、またお借りできればチャレンジしてみたいです。軽くて扱いやすい機動力を生かして、バスケットボールやバレーボールなど屋内スポーツの撮影でも使ってみたいと感じました。個人的には、大きなズームリングがレンズをホールドしながらとても回しやすくてお気に入りです。

FE 100-400mm F4.5 GM OSS 実写レビュー