『CAPA』本誌連動企画として公開している、CAPAフォトコンテスト「学生の部」ピックアップ作品レビュー。今回は『CAPA』2026年8月号で惜しくも選外となった作品の中から、審査員の中西敏貴先生が目を留めた “気になる作品” をピックアップしてアドバイスします。さらなるレベルアップのためのヒントが満載です!
〈講評〉中西敏貴
光の窓
糸原菫令 (愛知県知立市 / 16歳 / 愛知県立知立高等学校)

ISO25600、絞りF22、シャッタースピード1/1000秒。その設定を見るだけでも、何かに反抗しているような勢いを感じます。結果、写真はノイジーになり、破綻し、ザラつき、まるで物質のように感じられます。モチーフの選び方などにまだまだ未熟さは残るものの、この方向性を突き詰めると面白い作品が出来上がるはずです。
ヤツが来る (3枚組)
中須結子 (愛知県豊川市 / 豊川高等学校 / 写真部)


自分たちがモデルになり学校内で撮影された写真はよく見かけます。けれど、この作品は何かしらの加工が施されているようです。撮影時なのか撮影後なのかはわかりませんが、その工夫が面白いと思いました。もし意図して加工しているとすれば、さらに押し進めてみると自分なりの世界観が構築できると思います。
ただ君を待つ (3枚組)
安藤健登 (愛知県豊川市 / 豊川高等学校 / 写真部)


ぬいぐるみを使った写真です。ただし、やや不穏な空気感をまとっています。これはきっと作者の個性で、ぬいぐるみをメタファーにして何かを訴えかけたいのだと感じました。寂しさや孤独といった感情を表現するために、空間の広がりを意識してフレーミングしてみると、さらに個性が際立つでしょう。
※CAPAフォトコンテストの入賞作品と講評は『CAPA』2026年8月号をご覧ください。