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なぜ撮り続けるのか? 激動の韓国を見つめた桑原史成の半生をたどる映画『100万カットの記憶』公開

報道写真家・桑原史成さんの半生をたどるドキュメンタリー映画『100万カットの記憶』が、東京・ポレポレ東中野で上映中だ。北海道、関西、長野、熊本などでも順次公開される。

100万カットの記憶
© A SoomBe Production

 

桑原さんは1960年代から激動の時代を記録してきた。水俣病の取材で注目されたが、最も長く取り組んできたのは韓国だ。分断される国の悲しみは大学時代、韓国人の同級生から知った。

100万カットの記憶
© A SoomBe Production

 

1964年に彼の地を訪ねて以来、米軍の基地問題、ベトナム戦争への派兵、激化する民主化運動など、この国の動乱を見つめてきた。その活動は取材中に出会った妻・和子さんが支え続けてきた。

100万カットの記憶
© A SoomBe Production

 

最後となるかもしれない韓国の旅として、自らが写した「顔」を訪ねようと思い立つ。なぜ撮り続けるのか、記録する意味とは何かを問いかけてくる。

100万カットの記憶
© A SoomBe Production

映画『100万カットの記憶』

監督 : コ・ヒヨン
出演 : 桑原史成、桑原和子 ほか
製作 : A SoomBe Production
配給 : スモモ
2025年/ 98分

劇場情報

ポレポレ東中野 (東京) 公開中
札幌シアターキノ (北海道) 順次公開
上田映劇 (長野) 10月2日〜
第七藝術劇場 (大阪) 9月26日〜
京都シネマ (京都) 9月25日〜
元町映画館 (兵庫) 順次公開
Denkikan (熊本) 9月25日〜

 

桑原史成 (Shisei Kuwabara)
1936年生まれ、島根県出身。1960年、東京農業大学・東京綜合写真専門学校卒業。1962年に水俣の写真で報道写真家としてデビュー。主要テーマは「水俣」「激動の韓国」「北朝鮮」「ベトナム戦争」「ソ連邦崩壊」など。1997年には郷里の島根県津和野に「桑原史成写真美術館」が開館。2014年に土門拳賞受賞。2021年には水俣に関わる写真家9人によって一般社団法人水俣・写真家の眼を設立し、プリントや関連資料の保存と活用を目指して活動を行う。写真は韓国において重要な歴史的記録として高く評価され、多数の写真集の出版や写真展が開催されている。
→ 桑原史成写真美術館

 

〈文〉市井康延