2025年9月5日、東京都立川市・国営昭和記念公園にてヨドバシカメラ主催の「第7回 東京 昭和記念公園 モデル大撮影会」が開催されました。

昭和記念公園で開催されるヨドバシカメラの撮影会は、国内最大級のポートレート撮影会としても知られています。当日は、関東圏以外からも多くの参加者が集まりました。30歳以下を対象とした参加費の割引や、高校写真部向けの招待などもあるため、幅広い世代のカメラ・写真ファンにとって参加しやすいのが特徴です。
講師13人、モデル25人、参加者約500人が集結
撮影会は午前の部と午後の部の2部構成で、それぞれ2時間ずつ行われます。今回は、のべ約500人の参加者が集まりました。

この日の天気は終日曇り予報。午前の部の開会式時には霧雨が降っていていましたが、講師の佐藤倫子先生は「雨は降っていません!」と力強く挨拶。そしてスタートしてすぐに雨は止み、午後の部では日が差す時間帯もありました。雨が降っても暑くても、熱意をもって指導にあたる講師は、日本を代表するプロカメラマン13人です。

モデルは、日本を代表する事務所からオーディションによって選出された総勢25人。会場では講師のカメラマン1人につき、モデル1~2人の組み合わせでチームを組んで進行します。参加者は好きなチームを選ぶことができ、途中から別のチームに移動するのも自由。近年は男性モデルの起用も進み、今回は1名が参加していました。


メーカーブースでは最新機材を無料で貸し出し
開会式が行われる広場には、カメラ・レンズ・撮影用品メーカーなどのブースがずらり。各メーカーから最新機材を借りて、当日そのまま撮影に使用できるのも、ヨドバシカメラ大撮影会の特徴です。キヤノン、ニコン、ソニーなどの国内メーカーに加え、ライカやハッセルブラッドといった海外メーカーも参加。ケンコー・トキナーブースでは、GODOXのストロボ撮影セミナーも開催されました。


公園中を走り回って講師陣に密着! さまざまなアプローチで指導
■全身→アップの順で撮るのがおすすめ
真っ先にスタートしたのは山岸伸さん。「全身から撮って、それから寄りを撮ると撮りやすい。いきなりアップから撮ると画角を決めるのが難しいから」と、参加者にポートレート撮影のポイントをわかりやすく伝えてくれました。



■撮った写真をその場で講評
コムロミホさんのチームは、撮影した写真を講評してもらっている参加者が多かった印象。コムロさんは「この場所ベスポジ! 順番にみんな撮ってみて!」と、いい写真が撮れる場所をおすすめしたり、一人ひとりに丁寧なアドバイスをしていました。



■モデル2人ならではのポーズで
榎並悦子さんは、花やシャボン玉を使ったり、モデルに「後ろからこうやってみて」と軽く抱きつくお手本を見せ、モデル2人を絡ませたり。撮る側・撮られる側を楽しませるテクニックが詰まっていました。



■先生、見えてます!
終始、親しみやすい和やかな雰囲気を作ってくれた佐藤倫子さん。コキアの影に隠れてシャボン玉を飛ばす演出をしてくれましたが、参加者から「先生、見えてます!」と言われ、笑いが起こる場面も。



■男女ペアの撮影にチャレンジ
山本まりこさんのチームは、午前の部は男女のペアがモデル。コキアの丘で、コキアを前ボケで入れての撮影からスタートしました。「2人で目線を合わせてみようか」「次はちょっとシリアスな感じで」と、モデルに表情やポーズを指導。


■レフ板でキラキラの光を演出
開会式では「しっとり雨に濡れて、緑のグラデーションがホントにキレイです。このキレイな緑を生かして、楽しんで撮影していただきたい」と話してくれた、その江さん。レフ板を使って、キラキラした光を演出します。



■つちやー!
土屋勝義さんは、「振り返りながら “つちやー!” って声かけて」「もっと大きく!」と、独特の方法でモデルに動きを指示。参加者と一緒に撮影しては「こういうことよ!」と、すぐさま見本を見せてくれる熱い指導でした。



■ストロボ光で夕日が出現
イルコ・アレクサンダロフさんは、ストロボを使った撮影をレクチャーしました。カメラとストロボの設定を細かく説明しながら、参加者にストロボを持ってもらって多灯ライティング。ストロボ光で夕日を作るテクニックには、参加者から「おー!」と歓声が。



■ポートレート日和ですよ!
「雨がやんでよかった。ポートレート日和ですよ!」と、HARUKIさん。カラフルなベンチや花畑など、彩り豊かなバックで指導にあたります。



■ヨドバシカメラ撮影会では初の講師
ヨドバシカメラ撮影会では、今回が講師デビューとなった近井沙妃さん。「当たり前なんですけど、撮らなきゃ選べない。いかにバリエーションを撮っておくかが大事です」「ここだと広い絵も撮れますし、望遠で抜いたりもできます」と、どんどん撮るように参加者を促します。



■バストアップは目線より上から、全身はおへその位置から
初心者コースを担当した西尾豪さん。「バストアップの写真を撮る場合は、モデルさんの目線より上からだと顎のラインがきれいに撮れます」「全身の場合は、おへその位置から撮ると歪みがなくきれいに撮れますよ」と、人物撮影の基本を丁寧に教えてくれました。



■あおってなんぼ!
「いい笑顔だねー」と大きな声で明るく声がけをする中西学さん。「あおってなんぼですよ (笑)」と冗談まじりに参加者を盛り上げていました。片手には、日本未発売のグリップを装着したアクションカメラも。



■昼間の撮影でストロボを使う簡単テクニック
ケンコー・トキナーブースでは、松本和広さんによるGODOXストロボ撮影セミナーが開催されました。「屋外での昼間の撮影でも、ストロボ撮影をおすすめします」と松本さん。「背景の露出を決めて、ストロボをオンにして撮るだけ。光が少し硬かったら、調光して押さえるとこんなにキレイに撮れます」と、簡単に実践できるテクニックをアドバイス。

講師の近井沙妃さんにインタビュー

初の講師として午前の部を終え、まずはとても楽しかったです。参加者の皆さんがマナーを守り、モデルさんファーストで気持ちよく声をかけてくださったおかげで、良い撮影会になりました。
指導にあたっては、山岸伸先生のアシスタントを13年務めている強みを生かし、普段から言われていることや背景処理を意識しつつ、いかにモデルさんを主役にできるかということと、参加者に多くのバリエーションを持ち帰ってもらうための提案を重点的に考えました。山岸先生の場を盛り上げる姿を見ると、その点についてもまだまだ勉強したいと感じています。
撮影会モデルデビューの丸りおなさんにインタビュー

初めての撮影会だったのですが、皆さんがすごく優しくて。ポーズもわからない私に「こういう風にやったらどう?」とアドバイスをくれたりと、すっごく楽しかったです! 中西先生の指導では、目線をそらしたり、道具がなければ木の枝に手を掛けるなど、手を動かすことを教えてもらいました。
普段は、映画やショートドラマに出演したり、広告モデルの仕事をしています。今回の撮影会モデルを体験してみて、今後もやりたいなと思いました。これからも、もっともっと勉強して、いろいろなポーズができるようになりたいです。そして、皆さんにいろいろなカットを撮っていただけるようなモデルさんになりたいなと思っています!
高校写真部の参加者にインタビュー
東京都立世田谷泉高等学校の写真部で部長を務める3年生・松澤さんと、部員の1年生・池田さんに、参加してみての感想を聞きました。

松澤さん
ヨドバシカメラの撮影会への参加は、今回が2回目です。普段は使えないハッセルブラッドなどの機材を借りて撮影できるのが、すごくありがたいですね。昨年は初心者コースで西尾先生に教わり、フォトコンテストの学生の部で入賞させていただきました。
今回は土屋先生の指導を受けたのですが、本当に熱くてすごかったです。「バンバン、どんどん、モデルさんに声をかけていこう」と、声をかける大切さを教えていただきました。普段の部活動ではポートレートをあまり撮らないので、とても貴重な機会になりました。これからは、より被写体に迫るような、モデルさんが引き立つ写真を撮っていきたいと思っています。
池田さん
ヨドバシカメラの撮影会は初めてでしたが、本格的な機材に触れられて楽しかったです! 今回はなんと190万円もするハッセルブラッドのカメラを体験させていただきました。1億画素もあって、いつも使っているカメラとの違いに本当にびっくりしました。
部活ではモデル撮影はあまりしないのですが、プロのモデルさんは表情やポージングがすごくスムーズで、「こうやって撮っていけばいいんだ」と勉強になりました。これからも良いカメラに触れて技術を身につけ、もっといい写真を撮りたいです!
会場の熱気に圧倒
ここ数年、この昭和記念公園でのヨドバシカメラ大撮影会の様子を取材していますが、本当に幅広い世代の写真・カメラ愛好家が集い、講師の先生方も含め、その熱気に圧倒されます。参加者にはヨドバシカメラの店舗で利用できる参加者限定クーポンも配布されていました。また、最優秀賞にはヨドバシカメラ商品券3万円分が贈られる参加者限定フォトコンテストも開催されます。今回は参加できなかった皆さんも、次回はぜひ参加してみてください。
今後のヨドバシカメラ撮影会
■2026年9月26日 (土)
第10回 横浜鶴見 總持寺 舞妓撮影会
■2026年10月17日 (土)
第24回 仙台 七北田公園 モデル大撮影会
■2026年10月31日 (土)
第5回 福岡 舞鶴公園 モデル大撮影会
※参加の申し込みはヨドバシカメラのWebサイトまたは店頭にて。
https://www.yodobashi.com/store/300023/
〈撮影〉沙倉しずか、CAPA編集部