機材レポート

ソニー新・超望遠レンズ2本でスーパーフォーミュラを実写「ここまで小さく軽くなったのがすごい!」

2026年10月9日に、ソニーの超望遠レンズ「FE 400mm F4.5 GM OSS」と「FE 600mm F6.3 GM OSS」が発売されました。SUPER GTのチームカメラマンとして、普段からサンニッパ「FE 300mm F2.8 GM OSS」をサーキットで愛用している沙倉しずかさんが、さっそく新レンズを体験しました!

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー
サンニッパとの違いを体験できるよう、カメラは沙倉さんが普段使っているソニー「α7R V」です。

本当にびっくりするくらい軽くてちっちゃい!

本当に軽くてちっちゃいです! 持ったとき「えっ! 軽っ!!」と思わず声が出ました。びっくりするくらい軽いです。三脚座なしだと「FE 400mm F4.5 GM OSS」は約994g、「FE 600mm F6.3 GM OSS」は約995gです。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー

 

私が愛用している焦点距離の短いサンニッパが約1470gなので、本当に軽いと思います。フィルター径も95mmと小さいので、バッグにも余裕で入ります。カメラバッグにこのレンズ2本とボディがそのまま入りそうですよね。この軽さは女性カメラマンにも優しいですね。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー
左から「FE 600mm F6.3 GM OSS」「FE 400mm F4.5 GM OSS」「FE 300mm F2.8 GM OSS」。

 

撮影中に重いと感じることがまったくありませんでした。普段サーキットでは一脚に取り付けて撮影しているので、今回は慣れもあって一脚を使用しましたが、一脚がなくても全然大丈夫ですね。荷物も大幅に減らせます。レンズの重心をボディ側に寄せる設計になっているのも、重さを感じない要因なのかもしれません。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー

 

光学式の手ブレ補正機能も搭載されています。ほかのGマスター望遠レンズと同じように3つのモードがあって、流し撮りに対応している「MODE2」を使用して撮影しました。決勝レースの短い時間で作例をきちんと撮影しなくちゃという思いから、あんまり流してませんが (苦笑)。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー

スーパーフォーミュラ第10戦決勝レースで実写

いざ撮影してみて感じたことは、画質はもう文句なしのGマスターレンズクオリティ。「さすがGマスターレンズだな」と実感しました。すごくキレがあって、奥行きへのヌケも良くてボケもきれいで、描写力は抜群です。普段使っているサンニッパに通じるものがあります。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー
普段の撮影に近い感覚で使いたいので、一脚を使用しています。

 

普段使っている300mmだと「ちょっと画角が足りないな」と感じることが多くて、そんなときは1.4倍テレコン (420mm相当) を使っています。「FE 400mm F4.5 GM OSS」であれば、レース中に付け替えたりする手間がなくなって、本当にちょうどいい画角だなと思いました。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー
ソニー α7R V FE 400mm F4.5 GM OSS 1/400秒 F7.1 ISO100 WB : オート 400mm

 

「FE 600mm F6.3 GM OSS」のほうは、こちらも焦点距離は2倍のテレコン (600mm相当) と同じなのですが、テレコンなしの純粋な600mmのほうが画質が良く感じました。なので、この2本持ちもありじゃないか!? と真剣に感じました。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー
ソニー α7R V FE 600mm F6.3 GM OSS 1/640秒 F6.3 ISO125 WB : オート 600mm

 

AFもめちゃくちゃ速いので、ダンロップの飛び込みも狙ってみました。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー
ソニー α7R V FE 400mm F4.5 GM OSS 1/800秒 F5 ISO100 WB : オート 400mm

 

サンニッパとの違いで言うと、開放F値が400mmはF4.5、600mmのほうはF6.3ということで、F2.8よりは暗いのですが、マシンを撮るときって基本的に絞って撮影しますし、スローシャッターで流し撮りするときはさらに絞ることもあります。なので、F値がF4.5やF6.3でも全く問題ないです。むしろ、サーキットでマシンを撮るにはちょうどいいレンズだと思います。

ガチ感を与えないスリムなレンズが好印象

見た目の話で言うと、400mm F2.8や600mm F4のような超望遠レンズって、大きすぎて周囲の人を威圧しがちじゃないですか。でもこのサイズなら、どちらのレンズも70-200mmくらいのレンズとサイズ感もそんなに変わらないので、周りに「この人ガチじゃん……」と引かれずに自然に構えられます。これならお子さんの運動会などでも全然威圧感なく使えそうですよね。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー

 

お金に余裕があれば本当にどっちも欲しいです (笑)! 選ぶなら迷いますが、特に「FE 600mm F6.3 GM OSS」が欲しいですね。サンニッパにテレコンをつけて焦点距離を伸ばすよりも描写力が高いですし、テレコンをつける手間もかかりません。この焦点距離の単焦点レンズがここまで小さく軽くなったのは、本当にすごいです。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー

実はスーパーフォーミュラ撮影は初めて

スーパーフォーミュラはこれまで一度も撮ったことがなくて、マシンの走行スピードがとにかく速いので「きちんと撮れるのかな」と、すごく不安でした。普段はSUPER GTでチームカメラマンをしているので、マシンにピントを合わせることに集中しているんです。スーパーフォーミュラは人間の体が出ている部分が多くて、ヘルメットやドライバー自身にピントを合わせられるのが、GTとは全然違って新鮮でした。撮り方の楽しみ方が増えましたし、撮っていて「めっちゃ楽しい!」と思いました。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー
ヘルメットのバイザー越しにドライバーの表情が狙えるのも、スーパーフォーミュラならではですね。
ソニー α7R V FE 600mm F6.3 GM OSS 1/125秒 F14 ISO100 WB : オート 600mm

 

決勝レースは大荒れでしたね。ピットロードでの追突もあったり、なんとリタイアしたマシンが8台もありました。私がカメラマンを務めているチームに在籍していたイゴール・オオムラ・フラガ選手 (65号車 PONOS NAKAJIMA RACING) を応援しながら撮影していました。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー
イゴール・オオムラ・フラガ選手の65号車。
ソニー α7R V FE 400mm F4.5 GM OSS 1/250秒 F10 ISO100 WB : オート 400mm

 

イゴール選手は、CAPA CAMERA WEBの記事でも、たびたび写真に登場してもらっていますが、SUPER GT時代からずっと見てきたので、スーパーフォーミュラでも大活躍している姿は本当に眩しい存在です。土曜日の第9戦では、見事にポール・トゥ・ウィンで優勝してくれました。ただ第10戦はアクシデントがあって本当に残念でした。ほかのマシンとの接触があって、それでもピットインして修復して最後まで走り切ってくれて15位。やっぱり表彰台のイゴール選手を撮りたかったですね。

FE 400mm F4.5 GM OSS & FE 600mm F6.3 GM OSS 実写レビュー
見事優勝したのは岩佐歩夢選手 (1号車 TEAM MUGEN AUTOBACS)。今シーズン初優勝となりました。
ソニー α7R V FE 400mm F4.5 GM OSS 1/320秒 F4.5 ISO320 WB : オート 400mm