機材レポート

その先進&革新的なボディは色褪せない!’80年代のメイン機『ニコンF3』・その1

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お世辞抜きで、古さを感じさせないF3のボディデザイン。適度な丸みも取り入れた直線的なシルエットが見事!! イイ仕事してるねぇ~、ジョルジェットちゃ~ん(馴れ馴れしい)。ちなみに、装着レンズは「Aiニッコール35ミリF2S」。後に、作品づくりで最も多用したレンズである。

 今から25年以上前、Aiニッコール28ミリF2.8SとAiマイクロニッコール55ミリF2.8Sと同時に購入したのが『ニコンF3』である。このF3、それまでのニコンに対する“堅い”イメージを一新させる、とても先進的で革新的なモデルだった。測光系統をボディに組み込んだ「ボディ測光」を採用、FPC(フレキシブルプリント基板)に電子回路を集約させた大胆な電子化、イタリアの著名デザイナー「ジョルジェット・ジュージアーロ」氏による洗練されたデザイン。…などなど、これまでのFシリーズ(FとF2)にはない機能&テイストは、多くのカメラ関係者やニコンユーザー達に衝撃を与えた。

 ボクがF3を購入したのは、写真学校2年の秋。すでに、キヤノンF-1やニューF-1も持っていたけど「マニュアル露出が基本」の両機には少し使いにくさも感じていた(※ニューF-1は、モードラやワインダーの装着で、シャッター優先オートが可能になる。また、絞り優先オートも可能だが、所有していたアイレベルファインダー仕様だと露出表示に大きな制約があった)。高校時代は「絞り優先オート&マニュアル」機のオリンパスOM-2Nをメインに使っていた。だから「絞り優先オートが使えるプロ仕様機」のニコンF3は、とても魅力的な存在だった。…とか言いながら、購入したのは後発のニューF-1よりも後だが(笑)。でも、使い始めてすぐに馴染んだね、このF3の使い勝手やフィーリングに。…はいっ、次回はその操作性やフィーリングについて述べたいと思いますです、はい!

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ボディのデザインやテイストは変わっても「交換式ファインダー」や「ファインダー視野率100㌫」といった仕様は、従来のFやF2と同じ。これで、ペンタックスLXのような防塵・防滴仕様なら「言うことナシ!!」なんだけどね~。