機材レポート

待望のニコン35ミリ判フルサイズ機!!しかもDXレンズも活用できる『ニコンD3』

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ニコンは、35ミリ判フルサイズを「FXフォーマット」と名づけた。まあ、今のご時勢だと「35ミリ判という呼び名もピンとこないだろう」と思っていたので、ある意味、清々しい気がするね。…あ、でもFXのFは、フィルムのFかい(苦笑)。

 実はですネー、前回のD300を触った際に、一緒に『D3』も触ったんですヨ。有効画素数1210万画素CMOSを搭載する、これからのニコンを背負って立つ「フルサイズの看板モデル」をね! 前回も述べたとおり、D200ユーザーのボクは後継機のD300の方がより気になったので、D3の方はそんなに気合いを入れて触ったワケじゃないのよ。

 でも、そのフォルムやボリューム感は「さすがはフラッグシップ機!」と感心したね。前モデルのD2Xsより170㌘重くなったこともあり、手にするとズシッとくる(D3は1240㌘でD2Xsは1070㌘。いずれもボディ本体のみ)。でも、非常に手に馴染むフォルムなので「重い」というよりも「確かな手応え」といった印象を受けた。まあ、短時間での印象だから、そんな事が言えるんだろうけどネ。

 う~ん、ついにニコンもフルサイズで来たか…。しかも、フルサイズ対応レンズだけでなく、DXフォーマット用レンズも使えるのが素晴らしい! DXレンズを装着すると、自動的に画面をDXサイズに切り出す「クロップ機能」が働くのである。だから、これまで揃えたDXレンズも活用できるのだなー(有効画素数は510万画素になる)。

 連写能力も、かなり頑張ってる。FXフォーマット(画面サイズ 36×24ミリ)と5:4(30×24ミリ)では約9コマ/秒。DXフォーマット(24×16ミリ)だと、なんと約11コマ/秒になる。実際にシャッターを切ってみると…。何だかよくわかんないけど速いよ(笑)。それだけに、レリーズ時の作動音やショックはけっこう大きめ。軽やかな音でショックの少ないD300とは対照的だな。でも、このビシビシした感じが好みな人も多いだろうね。

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従来機のD2Xsにも採用されていた、画面中央部を切り出す「クロップ機能」。ファインダー上ではこう見える。マスク部分の、わずかに見える半透明さが絶妙!! この機能をDXレンズ活用のために使う…優れたアイデアである。