SP AF17-50ミリF2.8XR DiⅡ LDアスフェリカルよりもわずかに長くて、前枠が少し大きい『タムロンSP AF17-35ミリF2.8-4Di LDアスフェリカル』。35ミリ判にも対応する広角ズームということで、径の太い専用フードが付属する。だが、中型カメラバッグへの収納を考慮して、ボクは携行しない事が多い。
昨年の12月、お買い得な中古品の(程度が良い割に安かった)ペンタックスK10Dを買った。でもって、その“常備レンズ”として『タムロンSP AF17-35ミリF2.8-4Di LDアスフェリカル』を選んだ…って話は以前にしたよネ。実はこのレンズは「本命」じゃなかった。本当に欲しかったのは、同じくタムロンの「SP AF17-50ミリF2.8XR DiⅡ LDアスフェリカル」。…ええ、知ってますヨ、ペンタックス用はないですよね。ええ、新宿のカメラ量販店の店員さんに聞いたから知ってます(苦笑)。そう、恥ずかしながら「あれ、このAPS-C専用の大口径標準ズームって、ペンタ用はなかったっけ?」と、買いに行った時に気づいた。わははは、ダサ~っ!!
さあ、どうしよう? 純正の「DA★16-50ミリF2.8ED AL[IF]SDM」は、どう考えても予算オーバー。えっ、予算はいくらかって? そうね~、4万円台かな? いや、できれば4万円以下に抑えたいところ。う~、プロカメラマンとは思えぬ“しみったれ”ぶり(苦笑)。まあ、K10D自体が“予定外の買物”だったから、交換レンズにもあまり予算かけられないんだよね。ちょうど物要りの時季だったし…。でも、「18-55ミリF3.5-5.6」とかだと寂しい。そこで、シグマの標準ズームも候補に挙げた。「18-50ミリF2.8EX DC マクロ」と「17-70ミリF2.8-4.5DC マクロ」である。…残念! ちょっと予算オーバーだわ。ちなみに、いくつかの店で中古品もチェックしたけど、これらのレンズは見かけなかった。
…ということで、ある中古店の新品コーナーで「タムロンSP AF17-35ミリF2.8-4Di LDアスフェリカル」を見つけて買うことにした。値段は「3万円台後半」也。でも、ポイント還元のある量販店の価格と比較すると、ちょっと微妙な買物だったかも…。まあ、イイか。せっかく電車賃を使って来たんだから、この中古店で買っちゃえ買っちゃえ!! と、買物の神様が耳元で囁きましたとサ(笑)。
APS-Cサイズのデジタル一眼レフの場合、17-35ミリレンズを装着すると「約25.5-52.5ミリ相当」の画角をカバーする。多くの人は望遠側に物足りなさを感じるかもしれない。でも、ボクはそんなに気にならない(まったく気にならないワケではないが)。どちらかと言えば「広角派」だから…と言うより、中望遠域や望遠域は別のレンズでカバーするつもりだから。購入して、さっそく使ってみたけど、思ったとおり“望遠域の不足”はあまり気にならなかった。考えてみれば、35ミリ判のフィルム一眼レフの時にも「24-50ミリ」ズームとかを喜んで使ってたからね~。
寒々しい天気のなか、ロウバイの色味と芳香が、ボクの心に“春の予感”を感じさせてくれた。望遠端が「約52.5ミリ相当」では望遠効果は望めないが、この写真のように被写体に接近して絞りを開放に近づけると、それなりのボケ効果は得られる。 ◆ペンタックスK10D タムロンSP AF17-35ミリF2.8-4Di LDアスフェリカル(35ミリで撮影) Aモード f5.6 1/50秒 ISO160(オート) RAW+JPEG(RAW現像) 撮影地:府中市 郷土の森
枯葉まみれの遊歩道脇の花壇に、ニョキニョキとスイセンの茎が伸びている。その上には、サザンカの花弁が散らばっている。茶、緑、赤…。その3つの色の取り合わせを、広角域で遠近感を意識しながら撮影した。 ◆ペンタックスK10D タムロンSP AF17-35ミリF2.8-4Di LDアスフェリカル(17ミリで撮影) Aモード f11 1/6秒 ISO200(オート) RAW+JPEG(RAW現像) 撮影地:府中市 郷土の森