甘樫丘から望む飛鳥の集落

甘樫丘（あまかしのおか）は、標高148メートルの緩やかな丘陵。日本書紀などにも記述がみられ、7世紀前期には当時の有力者であった蘇我蝦夷（そがのえみし）、入鹿（いるか）親子が邸宅を構えた場所とも言われている。その甘樫丘展望台からは、藤原京跡や大和三山（耳成山、畝傍山、天香具山）などが望める。東の方に目をやると、近くの飛鳥の集落と、奇祭「おんだ祭」で知られる飛鳥坐神社（あすかにいますじんじゃ）のある鎮守の森が見える。その“日本の原風景”を思わせる風景を、望遠ズームで切り取る。その際、画面下に丘の木立を入れることで、平坦になりがちな絵柄にメリハリを付けた。（吉森信哉）
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