現在の大坂城は、豊臣を滅ぼした徳川将軍家により、基礎から作り変えられている。広大な水堀と高石垣で縄張りされ、全国屈指の防御力を誇る近世城郭として、当時の徳川の権威を象徴しているようだ。ただし、天守は昭和に建てられた模擬建築であるため、メインの被写体とするにはやや物足りない。広い水堀に浮かぶ高石垣を強調して撮影するために、天守北東側の二ノ丸から堀越しに撮影してみる。少し前まで降っていた雨が上がり、夏の日差しと共に狼煙のような雲が現れた。(畠中和久)
キャノンEOS 5D MarkⅡ TS-E24mmF3.5L 絞りF7.1 シャッター1/200秒 ISO100 WB:太陽光 C-PLフィルター使用