有効約1800万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載した、デジタル一眼レフカメラのエントリーモデル。2014年に発売された「EOS Kiss X70」の後継機種で、Wi-FiとNFCに対応し、スマートフォンと手軽に連携できるようになった。
■基本性能
有効約1800万画素のAPS-CサイズCMOSセンサー、映像エンジン「DIGIC 4+」を搭載。ISO感度は常用でISO 100〜6400、拡張でISO 12800相当まで設定可能。連写速度は最高約3コマ/秒。
撮影シーンを自動判別して最適な設定にする「シーンインテリジェントオート」や、雰囲気を選ぶだけで露出やホワイトバランスなどを自動設定する「表現セレクト」など、初心者でも簡単に撮影できる機能を搭載している。オートホワイトバランスは、光源の赤味を残す「雰囲気優先」、光源の赤味が残りにくい「ホワイト優先」を選択可能。
■Wi-Fi&NFC機能
Wi-Fi通信機能を搭載し、対応機器へワイヤレスで写真を転送可能。無料アプリ「Camera Connect」を使用すれば、スマートフォンやタブレットからのリモート撮影や設定変更も可能になる。NFC(近距離無線通信)にも対応しているため、「Camera Connect」をインストールしたNFC対応機器を近づけるだけでWi-Fi接続が完了する。
■AF・MF性能
X70と同じく中央1点クロス測距の9点AFセンサーを採用し、動く被写体にピントを合わせ続ける「AIサーボAF」、一度のピント合わせでAFがロックされる「ワンショットAF」、ワンショットAFでのピント合わせ後に被写体が動き始めるとAIサーボAFに切り替わる「AIフォーカスAF」(いずれもファインダー撮影時)、人物の顔を認識して優先的にピントを合わせる「顔優先ライブAF」(ライブビュー撮影時)などを搭載。マニュアルフォーカス時は「ファイナルイメージシミュレーション」により、設定した効果をライブビュー画面で確認できる。
■操作性
視野率約95%・倍率約0.8倍の光学ファインダーと、3.0型・約92万ドットの液晶モニターを搭載し、ファインダー右側の専用ボタンで切り替え可能。X70と同じくホールド感の高いグリップを採用し、グリップを握ったまま片手で操作しやすいように操作部材を右側に集中して配置している。また、各種機能の説明やアドバイスを表示する「機能ガイド」や、背面の専用ボタンから主要機能にすばやくアクセスできる「クイック設定」などにより、初心者でもすぐに使いこなせるように配慮されている。
■その他の機能
撮影時の画像に色彩効果を与える7種類の「ピクチャースタイル」、撮影後の画像にフィルター効果を施す5種類の「クリエイティブフィルタ−」、逆光写真を自動で補正する「オートライティングオプティマイザ」、マルチアスペクト機能、動画撮影機能「EOS MOVIE」などを搭載。モードダイヤルの「かんたん撮影ゾーン」には「料理」が追加された。
■EOS Kiss X80 EF-S18-55 IS II レンズキット
2016年4月14日発売
オープン価格(直販価格:税別 54,800円)
標準ズームレンズ「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」が付属する。
■アクセサリー
別売りのワイヤレスフォトストレージ「Connect Station CS100」に対応し、本製品をかざすだけで撮影画像や動画をワイヤレスでCS100に転送可能。HDMIケーブルでテレビに接続して、保存した画像や動画を鑑賞することもできる。
■主な仕様
有効画素数 約1800万画素
撮像素子 CMOSセンサー(APS-Cサイズ)
マウント キヤノンEFマウント
ISO感度 ISO 100〜6400(拡張 ISO 12800相当)
シャッター速度 1/4000〜30秒
ファインダー [視野率]上下左右 約95% [倍率]約0.8倍
画像モニター 3.0型 約92万ドット TFTカラー液晶モニター
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリカード
サイズ(幅×高さ×奥行き) 約129.0×101.3×77.6mm
質量 約440g(CIPA準拠)/約485g(バッテリー、メモリーカードを含む)
付属品 バッテリーパック LP-E10、バッテリーチャージャー LC-E10、インターフェースケーブル、ネックストラップ EW-400D ほか