機材レポート

小振りな高品位ボディ&上質なレリーズ感に感心!!『ペンタックスK-7』

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あまり大きくないボクの手にも、この通りイイ感じにフィットしてくれる『K-7』

 先週、次号(7月号)デジキャパ!のロケで都電「荒川線」を訪れた。う~ん、いつ乗ってもイイねぇ、このローカルな雰囲気…。そして、今回のロケで使用した(誌面でレポートする)のは『ペンタックスK-7』。そう、ペンタックスユーザーのみならず、多くのカメラファンが注目する“小振りな高品位&高機能モデル”である(※β機)。従来の「K20D」も使いやすい優れたカメラだけど、ボディが少し大柄で軽快さに欠ける。ボディ材質は樹脂だし…。でもって、いくら小柄で軽快でも「K-m」はエントリークラスの仕様だしねぇ…。

 というワケで、ボクもそうだが、多くのカメラファンは「小さい高性能機を出して欲しい!」と思い続けてきた…に違いない。具体的に言うと、小振りな金属製(マグネシウム合金とか)ボディ、防塵・防滴仕様、ガラス製ペンタプリズム採用で視野率97㌫以上のファインダー、「5コマ/秒」程度の連写性能があって切れ味の良いシャッター、といった性能&仕様が欲しいよね。

 こういった高いハードルを『ペンタックスK-7』は楽々とクリアしてきた。ファインダー視野率は、究極の「100㌫」だし。しかも、こちら(ユーザー側)の意表を突く新機能も搭載しちゃってる! コントラストAFが可能なライブビューとか、HD動画とか、そういった“流行の機能”だけじゃなく、カメラを三脚とかに固定したまま構図の位置や傾きが補正できる「構図微調整」機能とかも搭載してるんだよねー。これにはちょっと驚いた。

 でもまあ、この『K-7』の真骨頂は、何と言っても「小型化とハイスペックの両立」にあるだろう。K20Dよりも「幅・約10㍉」「高さ約5㍉」抑えたマグネシウム合金製のK-7ボディは、手によく馴染みつつ手ごたえも十二分。従来のペンタックス機とは剛性感が違う! そして、シャッターフィーリングが絶妙!! 「5.2コマ/秒」のスピード感を持ちながら、その音質・音量・感触が実にソフトで心地良いのだ。…まあ、このあたりの感じ方や評価は人によって違うだろうけど、ボクのように「刺激的なシャッター音はあまり好きじゃない」という者にとっては、まさにベストな音&感触。正直、ファインダーの仕様と、このレリーズ感だけでも、このK-7は「買い!」だろう。

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窓から荒川線が眺められる小さなレストランで昼食。K-7はレリーズ音がソフトで静かなので、こういった室内撮影も快適におこなえる ◆ペンタックスK-7 DA35ミリF2.8マクロリミテッド Pモード f2.8 1/40秒 AWB ISO400 JPEG (※β機を使用)

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飛鳥山公園で見かけたニャンコ。痩せっぽちだったけど、妙な色気があった。ま、メスかどうかわからないけど(笑)。軽快な“高品位ボディ&単焦点レンズ”を手にした写真散歩は、やっぱ楽しいネ! ◆ペンタックスK-7 DA35ミリF2.8マクロリミテッド Aモード f8 1/100秒 AWB ISO200 JPEG (※β機を使用)