日本レース写真家協会(JRPA)は、「モータースポーツジャパン 2018 フェスティバル イン お台場」(2018年4月14日/東京都臨海副都心 青海特設会場)で、子供たちを対象としたレーシングカー撮影教室「ジュニア・フォトスクール」を開催。特設コースをデモ走行するホンモノのレーシングマシンを本格的一眼レフカメラで流し撮りする楽しい体験プログラムを実施した。
例年開催されているこのプログラムは、中学生までの子供たちを対象に、レースと写真撮影を楽しむキッカケづくりとしてもらうためにJRPA会員によって運営実施されている。子供たちは、キヤノン、ニコンから貸し出された一眼レフカメラと望遠ズームを手に、ホンモノのレーシングカーが疾走する特設コースのコースサイドから自由に撮影するという特別体験プログラムになっている。
日本を代表するトップドライバーたちもジュニアフォトグラファーたちのモデル役で急遽出演参加。
写り具合を子供たちとモニター確認するロニー・クインタレッリ選手(中央)と中嶋一貴選手(右)。指導役はMotoGPフォトグラファーの木立治さん(左)。
撮影指導は、世界のモータースポーツシーンを撮影するプロ写真家集団のJRPAメンバーだが、指導というよりは「今日は、子供たちが楽しんでいる姿の見守り役ですヨ」と笑顔でコースサイドに帯同。一般撮影会のような説明はせず「ここを回すと大きく写せます。ここを押した瞬間に写真が写ります。好きなだけ撮ってイイよ!」と、体験と思い出作りのサポート役に徹した様子だった。
このほかJRPAでは、家族みんなでレーシングカーと記念写真を撮る「ファミリー・フォトセッション」、さらに熊本地震のチャリティーとして会員作品のプリントを活用したチャリティー募金販売など、ファンとの交流や社会活動プログラムを併せて実施している。
レーシングカーと一緒に家族の記念写真を撮影する「ファミリーフォト・セッション」。エプソンとキヤノンのプリンターで出力されたプリントがプレゼントされる。
熊本地震復興チャリティー写真展。寄付金とともにお気に入りの会員作品を指定すると、エプソンとキヤノンのプリンターで出力されたプリントが受け取れる「寄付金チャリティー販売」方式。
「モータースポーツジャパン 2018 フェスティバル イン お台場」は、今年12回目を迎えた日本最大級のモータースポーツフェスティバル。通常一般のレースイベントのように遠隔地のサーキットに観客が出かけて行くのではなく「サーキットが街にやって来る」を実現する参加費無料の都市型ファンイベント。多くのレースファン、車ファンが家族とともに集まるモータースポーツ界の名物イベントとなっている。
JRPAでは、本業の写真撮影活動だけでなく「写真とカメラを通してモータースポーツを楽しむファンをサポートする活動」としてJRPAブースを出展。メンバー自身がブース運営に直接携わることでファンとのダイレクトな交流を図る場としている。
〈写真・文〉小倉 忍