富士フイルムが、中判ミラーレスカメラGFXシリーズ用の望遠レンズ「フジノンレンズ GF250mmF4 R LM OIS WR」を発表した。35mm判換算で198mm相当をカバーし、5.0段分の手ブレ補正機構を内蔵している。発売日は2018年5月下旬予定、希望小売価格は443,500円(税別)。
解像力と豊かなボケ味を生かして、被写体を強調した風景撮影やポートレート撮影などが楽しめる。
■テレマクロ的な撮影も楽しめる
10群16枚のレンズ構成のうちEDレンズ2枚とスーパーEDレンズ1枚を採用し、色収差を徹底的に抑制。撮影距離による色収差の変動を抑制して、最短1.4mまでの近接撮影を可能とした。最大撮影倍率は0.22倍で、大きなボケを生かしたテレマクロ的な撮影も楽しめる。
■AF性能
高速・高精度で静かなリニアモーターを採用。電源オフ時や再生時には、リニアモーターを固定して不要な振動を抑えることができる。あらかじめ設定した位置に素早くピントを移動できるフォーカスプリセット機能、フォーカス範囲を制限してAF速度を高速化するフォーカスリミッターを搭載。鏡筒の先端部にはフォーカスコントロールボタンを配置し、AFやフォーカスロックなど好みの機能を割り当てることができる。
■防塵・防滴構造
軽量で堅牢性に優れたマグネシウム合金を採用。18か所にシーリングを施した防塵・防滴構造と、-10℃までの耐低温構造を備えている。最前面のレンズには、撥水・防汚効果があるフッ素コーティングも施した。
GFX 50S に GF250mmF4 R LM OIS WR を装着したところ。
■アクセサリー
焦点距離を1.4倍に拡大する「フジノン テレコンバーター GF1.4X TC WR」も同時発売予定。「GF250mmF4 R LM OIS WR」と組み合わせれば、画質を劣化させることなく350mm(35mm判換算 277mm相当)までの望遠撮影が可能になる。希望小売価格は110,500円(税別)。F値は1段暗くなる。
GF1.4X TC WR(左)と、GFX 50S + GF250mmF4 R LM OIS WR + GF1.4X TC WR の組み合わせ(右)。
さらに、マクロ撮影領域を拡大するマクロエクステンションチューブ「MCEX-18G WR」(全長約18mm)と「MCEX-45G WR」(全長約45mm)も同時発売予定。希望小売価格は、いずれも49,500円(税別)。
MCEX-18G WR(左)とMCEX-45G WR(右)。
GF250mmF4 R LM OIS WR の主な仕様
マウント FUJIFILM Gマウント
焦点距離 250mm(35mm判換算 198mm相当)
レンズ構成 10群16枚(EDレンズ2枚、スーパーEDレンズ1枚)
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
画角 12.5°
開放絞り F4
最小絞り F32
最短撮影距離 1.4m
最大撮影倍率 0.22倍
フィルター径 φ82mm
サイズ(最大径×全長) φ108×203.5mm
質量 1,425g
付属品 レンズフロントキャップ FLCP-82、レンズリアキャップ LCP-002、レンズフード、三脚座、レンズポーチ