キヤノンが、有効約2420万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載したミラーレスカメラ「EOS M6」を発表した。2015年3月に発売された「EOS M3」の後継機種で、最新の映像エンジンやAF性能が搭載されている。2017年4月20日発売、オープン価格。ボディのキヤノンオンラインショップ直販価格は92,500円(税別)。
EOS M6・EF-M15-45 IS STM レンズキット ブラック
■描写性能
有効約2420万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーと、最新の映像エンジン「DIGIC 7」を搭載している。大きなボケ味やなめらかな階調表現、優れた解像感、高ISO感度、低ノイズなど、高画質を実現。静止画撮影時における常用ISOは25600。
■AF性能
約2420万の全画素が撮像と位相差AFの両方を行う「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載し、幅広いエリアでの素早い合焦と滑らかな追従を行える。素早く動く被写体や暗いシーン、検出が困難な低彩度の被写体や背景と同系色の被写体でも高い精度で検出し、被写体を追尾しながらの撮影が可能。AF方式は、人物の撮影に効果を発揮する「顔+追尾優先AF」、フレームサイズが選択可能な「1点AF」、動きが速く予測しづらい被写体に有効「スムーズゾーンAF」の3種類。
■連写性能
「デュアルピクセルCMOS AF」の搭載により、 AF・AE(自動露出制御)を追従させながらでも7コマ/秒の連写ができる。AF固定ではさらに高速の9コマ/秒の連写が可能。
■操作性
自分撮りやローアングル撮影などに便利なチルト式液晶モニターを採用。ライブビュー撮影時は、タッチパネル操作で簡単に各種撮影メニューの設定やパラメーターの変更ができる。
上方向に約180°、下方向に約45°まで可動する。
露出補正ダイヤル部分は2段構造になり、サブ電子ダイヤルが追加された。よく使用する設定をメインダイヤル・サブ電子ダイヤル・コントローラーホイールのそれぞれに割り当てて、直感的に操作することができる。
マニュアルフォーカスとオートフォーカスを簡単に切り替えられるMFボタンも装備。ピントが合った被写体の輪郭部分を色付きの線で強調する「MFピーキング」も搭載されており、より精密なピント合わせが行える。
グリップ部は前面から背面を柔らかな素材で覆い、ボディをしっかりホールドできる流体造形になっている。
■Wi-Fiに加えBluetoothにも対応
Wi-Fiに加え、低電力でワイヤレス接続できるBluetoothにも対応。スマートフォンなどからカメラ内の画像閲覧やリモートライブビュー撮影が素早くできる。また、携帯端末向けの無料アプリ「Camera Connect」は、新たなUI (ユーザーインターフェース)の採用や、画像の検索が楽になるなど、操作性が向上した。
■動画撮影機能
MP4フォーマットに対応した「EOS MOVIE」を搭載。フルHD/60pでの動画撮影時にも「デュアルピクセル CMOS AF」が可動するので、連続した位相差AFによる滑らかなフォーカスを実現。タッチパネル操作で直感的にAF枠を移動することもできる。「DIGIC 7」の搭載により、ボディ内で5軸手ブレ補正も可能になった。
一定間隔で連続撮影した静止画を、コマ送りのような動画で短時間にまとめる「タイムラプス動画」撮影機能を搭載。撮影間隔や撮影回数を指定するカスタム設定もできる。
■その他の機能
ボディ内に電子手ブレ補正機能を搭載。対応レンズ※と組み合わせると、レンズ内光学手ブレ補正との相乗効果でさらに優れた補正効果を発揮する「コンビネーション IS」が使用可能になる。
※対応レンズは「EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM」「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」。なお、レンズのファームアップが必要な場合もある。
逆光やコントラストが低いときに画像を自動的に補正する「オートライティングオプティマイザ」や、わかりやすい言葉で画づくりできる「クリエイティブアシスト」、さまざまな写真表現を楽しめる「クリエイティブフィルター」なども搭載。カメラ内RAW現像は、レンズ光学補正も可能だ。
レンズキット
各キットともボディカラーはブラック、シルバーを用意。キットレンズのカラーは、いずれもブラックのみとなる。
■EOS M6・EF-M15-45 IS STM レンズキット
2017年4月20日発売
オープン価格(直販価格:税別 107,500円)
標準ズームレンズ「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」が付属する。
■EOS M6・EF-M18-150 IS STM レンズキット
2017年4月20日発売
オープン価格(直販価格:税別 135,000円)
高倍率ズームレンズ「EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM」が付属する。
■EOS M6・ダブルズームキット
2017年4月20日発売
オープン価格(直販価格:税別 130,000円)
標準ズームレンズ「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」と望遠ズームレンズ「EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM」が付属する。
EOS M6・EF-M18-150 IS STM レンズキット
アクセサリー
■電子ビューファインダー EVF-DC2
2017年4月7日発売
税別 25,000円
小型・軽量化を追求した外付けEVFで、約236万ドットの有機ELパネルを採用。円筒形で外周部に視度調整ダイヤルを配置している。屋外での撮影環境下でも見やすく、ファインダーを覗いたままでも設定を確認できる。「EOS M6」のほかに、「EOS M3」「PowerShot G1 X Mark II」および「PowerShot G3 X」にも対応している。カラーバリエーションはブラック、シルバーの2色。ただし、シルバーは「EOS M6 シルバー」と組み合わせた「EOS M6・EVFキット」として5,000個の数量限定で発売。「EVF-DC2 シルバー」単品では販売しない。
■ボディジャケット EH30-CJ
2017年4月20日発売
税別 4,900円
カラーバリエーションはブラック、ブラウンの2色。
■EVFキット
シルバーボディ単体および各レンズキットに、電子ビューファインダー「EVF-DC2」シルバーが同梱される。合計5000台の数量限定発売。
EOS M6・ボディーEVFキット
2017年4月上旬発売予定
オープン価格(直販価格:税別 102,500円)
EOS M6・EF-M15-45 IS STMレンズEVFキット
2017年4月上旬発売予定
オープン価格(直販価格:税別 117,500円)
EOS M6・EF-M18-150 IS STMレンズEVFキット
2017年4月上旬発売予定
オープン価格(直販価格:税別 145,000円)
EOS M6・ダブルズームEVFキット
2017年4月上旬発売予定
オープン価格(直販価格:税別 140,000円)
主な仕様
カラー ブラック、シルバー
有効画素数 約2420万画素
撮像素子 CMOSセンサー(APS-Cサイズ)
マウント キヤノンEF-Mマウント
ISO感度 ISO 100〜25600
シャッター速度 1/4000〜30秒
画像モニター ワイド3.0型 約104万ドット TFTカラー液晶モニター
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリカード(UHS-I対応)
サイズ(幅×高さ×奥行き) 112.0×68.0×44.5mm
質量 約343g(本体のみ)/約390g(バッテリー、メモリーカードを含む)
付属品 バッテリーチャージャー LC-E17、バッテリーパック LP-E17、ネックストラップ EM-300DB ほか