ライカカメラ社が2017年1月に発表したレンジファインダー式デジタルカメラ「ライカ M10」の発売日が、2017年1月28日(土)に決定した。当初の予定だった2017年2月より前倒ししての発売となる。価格は850,000円(税別)。
ブラッククローム仕上げ、シルバークローム仕上げの2色をラインナップ。レンズは別売り。
M型フィルムカメラのサイズをデジタル時代に再現するため、トップカバーの奥行き33.75mmを実現。「ライカ M(Typ 240)」よりも4mmほど薄く、これまでのM型デジタルカメラの中では最もスリムなフォルムとなった。
背面には3型液晶モニターを装備。レンジファインダーは視界を30%広げ、ファインダー倍率を0.73倍に引き上げたほか、アイレリーフ(接眼レンズから目までの距離)も50%大きく広げ、眼鏡をかけていてもビューファインダーを使用しやすくなっている。
ライカ アポ・ズミクロン M f2.0/50mm ASPH.(別売り)装着時
ライカM10ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.(別売り)装着時
ライカM10用に新開発された2400万画素のフルサイズCMOSセンサーにより、ダイナミックレンジ、コントラストの再現性、シャープネスと分解能が著しく向上。加えて、ローパスフィルターがないことで極めてシャープな描写を実現している。ISO感度域も広がり、ISO 100~50000を実現、高感度で撮影した時のノイズ特性も向上した。さらに、2GBのバッファメモリーを搭載し、最高5コマ/秒の高速連写が可能。M型で最速のカメラとなっている。
また、M型カメラ初のWi-Fi機能を搭載。スマートフォンなどのモバイル端末に「ライカM アプリ」をインストールすれば、撮影した写真をSNSにアップして共有したり、モバイル端末からライカM10をリモート操作することができるようになる。GPS受信機も内蔵している。
ダイレクトな操作性を実現するために、トップカバーに「ISOクリックダイヤル」を装備。ISO感度を含め、フォーカス、絞り値、シャッタースピードなどのパラメーターを、液晶モニターからメニュー画面を呼び出すことなく、電源オフのままでも設定可能となっている。
主な仕様
有効画素数 2400万画素
撮像素子 約24×36mm CMOSセンサー
マウント ライカMバヨネットマウント(6ビットコード検知センサー付き)
ISO感度 ISO 100~50000相当
シャッター速度 125~1/4000秒
ファインダー 0.73倍 ブライトフレームファインダー(パララックス自動補正機能付き)
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード
サイズ(幅×高さ×奥行き) 約139×80×38.5mm
質量 約660g(バッテリーを含む)
付属品 バッテリーチャージャー 100~240V、カーアダプター×1、リチウムイオンバッテリー、キャリングストラップ、ボディキャップ、ホットシューカバー