2017年11月22日(水)、ライカカメラジャパンは「ライカCL」のローンチイベントを都内で開催した。会場ではタッチ&トライのコーナーに加えてドイツからのゲストを迎えての発表会、ハービー山口さんと小山薫堂さんのトークショーが行われた。なごやかな雰囲気で開催されたイベント会場の様子を写真で紹介しよう。
ライカCL。APS-Cフォーマットのセンサーを採用したミラーレスカメラ。有効画素数は2,424万画素で電子ビューファインダー(EVF)を内蔵する。発売は12月、価格はボディのみ367,200円。「ライカ エルマリートTL f2.8/18mm ASPH.」付きの「ライカCL プライムキット 18mm」が507,600円、「ライカ バリオ・エルマーTL F3.5-5.6/18-56mm ASPH.」付きの「ライカCL スタンダードバリオキット 18-56mm」が540,000円(いずれも税込)。
<2017.12.12>
ライカCLボディとプライムキット18mmの発売日が2017年12月16日(土)に決定した。
ライカ エルマリートTL f2.8/18mm ASPH.を装着したライカCLのファインダーを覗く。幅131×高さ78×奥行き45mmのコンパクトなボディだ。ボディ外装は上下カバーがアルミ削り出しのアルマイト仕上げ、前後カバーはマグネシウム製を採用。
ライカ CL
ボディ上部にはシャッターボタンと2つのダイヤルが設けられている。覗きながら操作する前提になっており、ダイヤルに機能を設定してカスタマイズできるので、何のダイヤルかを示す表記はないシンプルなデザイン。
ダイヤルの間に設けられた液晶表示も最低限の表示をする非常にシンプルなものになっている。
EVFは236万ドット、0.74倍。表示タイムラグが大幅に低減されているため、液晶表示であることを感じさせない。また上部に設けられたアイセンサーにより、背面の液晶表示と自動で切り替わる。
底面には “MADE IN GERMANY” の文字が記されている。
バッテリーは「ライカQ」「ライカV-LUX」と共通のBP-DC12を採用している。
カードスロットは1つ。バッテリーボックス内に設けられている。UHS-II規格のSDXCカードに対応する。
背面の液晶モニターは3.0型104万ドットのタッチパネル式を採用。撮影情報は画面下に表示され、画面右上に2つのダイヤルの機能が表示される。
液晶モニターの画面を左から右になぞると動画モードに切り替わる。動画は4K/30fpsに対応。
動画モード時の表示。画面上部にマイク、中央に水準器が表示される。
上部右側のダイヤル中央のボタンを長押しするとダイヤルに設定できる機能が表示される。カスタマイズして自分仕様に設定したモードをユーザープロファイルとして登録しておくこともできる。
メインメニューは5画面にわたって表示される。背面右側の十字キーでセレクトしていく。Wi-Fi機能を搭載しており、専用アプリ「Leica CL App」でスマートフォンからのリモート操作が可能。また動画や静止画をワイヤレスでスマートフォンやパソコンに転送できる。
ライカ エルマリートTL f2.8/18mm ASPH.
ライカ エルマリートTL f2.8/18mm ASPH.を装着したライカCL。35mm判換算約27mm相当の画角で、非球面レンズ4面を含む6群8枚の構成。最短撮影距離は0.3m、最小絞りはF16。フィルターはねじ込み式フィルター(E39)に対応する
ライカCLはブラックボディのみだが、ライカ エルマリートTL f2.8/18mm ASPH.はブラックとシルバーの2色が用意されている。いずれも光沢感を抑えたアルマイト仕上げ。価格はいずれも156,600円(税込)。
アクセサリー
同時に発表された専用のアクセサリー。CL用ハンドグリップは16,200円(税込)。
CL用サムレストは19,440円(税込)。ホットシューに装着して使用する。
CL用レザープロテクターはブラックとブラウンの2色。いずれも19,440円(税込)。
CL用ネックストラップはレザー製のビンテージブラックとビンテージブラウン、ファブリック地のライフスタイルグレーとライフスタイルチェックの各2色をラインナップ。価格はいずれも10,800円(税込)
一緒に展示されていた「ライカTL2」とレンズ群。ライカLバヨネットマウントを採用しているライカCLは、ライカTLレンズ、ライカSLレンズが使用可能だ。
展示されていた作品は、トークイベントに登場したハービー・山口さん(左)と小山薫堂さん(右)撮影のライカCLによるもの
ドイツからのゲストとして紹介された1人目は、ライカカメラAGの社主であるアンドレアス・カウフマンさん。フィルム時代のライツCLのように、気軽に持ち歩けることがライカCLのコンセプトであると語った。
2人目のゲストはライカギャラリーのアートディレクターを務めるカリン・カウフマンさん。アートディレクターの視点でライカCLの魅力を紹介した。
3人目はライカ社のプロダクトマネージャー、マイケ・ハルベルツさん。高画質とコンパクトさを併せ持つAPS-Cサイズのセンサーを採用したことなどを解説。また都内でランニングの合間に撮影した自身の作品も交えて気軽に持ち歩けるカメラであることを紹介した。
ハービー・山口さん(左)と小山薫堂さん(右)によるトークイベント。あちこち脱線しながらライカCLの魅力と撮影秘話が披露された。
〈写真・文〉柴田 誠