フルサイズミラーレスカメラ「Z 7」「Z 6」を2018年8月23日に発表したニコン。新たに採用された大口径マウント「Zマウント」を採用したフルサイズミラーレスカメラ対応のレンズ3本とマウントアダプターが、2018年9月下旬より順次発売される。
NIKKOR Zレンズは、新しい大口径マウント「Zマウント」の内径55mmとフランジバック16mmの組み合わせから得られる自由度の高いレンズ設計をいかして、高い光学性能を追求するレンズ。高解像力に加えて動画撮影にも適した性能、機能を備えているのが特徴的だ。
また、ニコン独自の品質管理を高い基準でクリアした、光学性能の優れたレンズを示すグレードとして「S-Line」が設けられた。今回発売となる「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」は、「S-Line」のレンズだ。開放F値が同じ従来のレンズとはイメージを一新する高解像でクリアな描写性能が特徴で、いずれもナノクリスタルコートが採用され、鏡筒の可動部分などにシーリングが施された防塵・防滴仕様となっている。
さらに、「S-Line」最高峰のレンズとなる開放F値0.95の単焦点マニュアルフォーカスレンズ「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」の開発をはじめ、NIKKOR Zレンズのロードマップも示された。いずれも「S-Line」のレンズで、高い光学性能が期待できる。
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」は、これまでの開放F4ズームレンズのイメージを一新する、高い描写性能を誇る標準ズームレンズ。絞り開放から画像周辺部まで、ズーム全域で高い解像力を発揮するのが特徴で、最短撮影距離はズーム全域0.3m。レンズ構成はEDレンズ1枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ3枚を採用した11群14枚。携帯性に優れた沈胴式となっており、レンズ最前面にはフッ素コートが施されている。2018年9月下旬発売予定、希望小売価格136,500円(税別)。
<2018.9.14> 発売日が2018年9月28日(金)に決定。
NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」は、大口径レンズならではの自然で柔らかな美しいボケ味が魅力の広角単焦点レンズ。シャープで高い解像力、無限遠から近距離まで撮影距離を問わない高い結像性能、サジタルコマフレアを抑えた優れた点像再現性といった特徴を備える。EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚を採用した9群11枚のレンズ構成。2018年9月下旬発売予定、希望小売価格114,000円(税別)。
<2018.9.14> 発売日が2018年9月28日(金)に決定。
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」は、撮影距離を問わず高い解像力を実現した標準単焦点レンズ。軸上色収差を徹底的に補正し、絞り開放から画像周辺部まで優れた質感で描写する。EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚を採用した9群12枚のレンズ構成。新たなSTM(ステッピングモーター)を採用し、AF精度と駆動の静粛性は一段高いものとなっている。2018年10月下旬発売予定、希望小売価格83,500円(税別)。
<2018.12.4> 発売日が2018年12月7日(金)に決定。
マウントアダプター FTZ
「マウントアダプター FTZ」は、ニコンZシリーズの画質でNIKKOR Fレンズの個性を引き出だせるマウントアダプター。従来のNIKKORレンズ約360種を装着してAE撮影、AE/AF撮影ができる(AI改造レンズおよびAI NIKKOR以降のレンズ使用時)。また、VR機構搭載のNIKKOR Fレンズ装着時には、レンズのVRとボディのVRが協働した3軸の手ブレ補正に対応。VR非搭載のNIKKOR Fレンズ(CPUレンズ)装着時には、カメラ内センサーシフト式手ブレ補正(VR)が働く仕様となっている。
随所にシーリングが施されており、防塵・防滴対応のNIKKOR Fレンズ使用時は、レンズと同等の防塵・防滴性能を発揮する。2018年9月下旬発売予定、希望小売価格36,500円(税別)。
<2018.9.14> 発売日が2018年9月28日(金)に決定。