2017年10月6日(金)、発売前の小型スタジオライト「Profoto A1」のタッチ&トライができるイベント「Profoto オープンスタジオ」が、東京のプロフォト株式会社 ショールームスタジオで開催された。クリップオンストロボとは一味違う「Profoto A1」の特徴を写真でレポートしよう。
プロフォト株式会社のショールームスタジオで開催された「Profoto オープンスタジオ」では、モデルを使ってのストロボシューティングが体験できた。
「キヤノン EOS 5D Mark III」に装着した「Profoto A1」。キヤノン用とニコン用がラインナップ。国内では11月発売予定で、価格はオープン。市場想定価格は税別10万円前後。2018年の発売に向けてソニー用も開発中。
「Profoto A1」を使ってテストシュートする来場者。撮影には自分のカメラを使うことができた。
円形の発光部が特徴的な「Profoto A1」。手に持った感じは、通常のクリップオンストロボと大差ない。思ったほど大きくは感じない。
発光部は上方、左右に角度調整が可能。ロックはないので、自由に動かせる。正面から見て右側面にマニュアルとTTLの切り替えスイッチがある。最大出力は76Ws。形状はクリップオンストロボだが、スタジオライトという位置付けなので、ガイドナンバーの表示はない。
背面の液晶表示は大きく見やすい。操作部は液晶下部に集約されており、中央のセレクトダイヤルで光量や設定の変更ができる。
電源はリチウムイオンバッテリーを採用し、「Profoto A1」の正面に装着する。フル発光で350発の発光が可能で、リサイクルタイムは約1.2秒。
スタンド、ドームディフューザー、ワイドレンズ、バウンスカードのアクセサリーが標準装備される。
アクセサリー(ライトシェーピングツール)の装着はマグネット方式を採用している。発光部に載せるだけで装着が完了する手軽さがいい。
「Profoto A1」の基本キット。専用のケースが付属する。
「Profoto A1」にワイドレンズを装着。24mm以下の画角にしたい場合に利用する。
「Profoto A1」にドームディフューザーを装着することでソフトな描写にできる。光量は約2/3EV落ちる。ワイドレンズも同様。
「Profoto A1」にバウンスカードを装着すると、光の直進性が高まる。また天井や壁などの色カブリを抑えたい場合に効果がある。
ドームディフューザー+バウンスカードの組み合わせでも装着可能。
メニュー画面は英語のみで2画面ある。セレクトダイヤルで選択し、中心のボタンで決定する直感的な操作ができる。
左:撮影時の液晶表示。大型のスタジオライトと組み合わせて使用することも想定して開発されており、同じように絞り値が表示される。左上の半円は照射角を表している。
右:照射角のセレクト画面。5段階で設定できる。ズームレンズ使用時にはAUTOを選択するとズーミングに連動して照射角が変化する。
左:チャージ完了時の状態を音と光の組み合わせで4種類から選択できる。音が選べるのもスタジオライトを使っている人にとっては違和感がない。
右:液晶表示の明るさをコントロールできる。暗くしたスタジオ、屋外といった具合に、周りの明るさに合わせて切り替えることができる。
左:8チャンネルの設定が可能。他のスタジオライトと組み合わせて使う場合に便利な機能だ。
右:グループはA〜Fの6グループで設定可能。多彩なストロボワークに対応できる。
左:シンクロモードは、先幕(1st)、後幕(2nd)、ハイスピードとXシンクロの4モードを搭載。Xシンクロを選べば、キヤノン、ニコン以外のカメラでも使用可能。
右:AFの補助光を発光するAFアシスト。
AF補助光は、発光部ではなくボディ正面から赤色レーザー光が照射される。
AFアシストの照射パターン。レーザー光線なので遠くまで届く。
モデリングライトを内蔵しているのもスタジオライトらしい機能の一つ。モデリングライトはLEDを2灯採用し、画角によって使い分けている。
A1用カラーフィルターキット。マグネット方式のホルダーに4種類のフィルター、ケースが付属する。税別12,800円。
左:ソフトバウンス。バウンスカードよりも大きく効果も大きい。折りたたみ式で、専用のバッグに収納できる。税別18,800円。
右:ソフトバウンスにドームディフューザーを組み合わせた状態。ポートレート撮影にもっとも効果的なソフトなライティングになる。
〈写真・文〉柴田 誠