認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)では、プロの写真家を起用した写真展を毎年開催している。2018年9月13日(木)~19日(水)に開催される今回の写真展で撮影を担当したのは、清水 匡(しみず きょう)さんだ。
世界の “教室” を一堂に
清水さんは2003年よりKnKの一員として世界各地を訪れ、教育の分野に特化して青少年の支援活動を行なってきた。また、KnKとして情報を発信するため、現場では取材や撮影も担当しているが、「子どもたちの姿をより多くの人に伝えたい」という思いから、2年前にフォトグラファーとしての活動も本格的に始めた。清水さんにとって初めてのこの写真展は15年間の集大成といえるもので、同時に写真集も発表する。
「世界にはさまざまな学校があって、中には校舎すらない青空教室もあります。路上生活をしたり働いていたりする子どももいますが、私たちが支援することで、一日にわずかでも勉強することが可能になります。たとえ学校に通えなくても、子どもらしい時間が過ごせるなら、そこは教室。そのような観点から作品をまとめました」
撮影地はシリアやパレスチナ、インド、ベトナム、東ティモール、そして日本など14の国と地域。長期的に子どもたちと交流し関係を築いているためだろう、写真には自然な温かさが漂う。
■国境なき子どもたち(KnK)写真展2018:清水 匡「Class Rooms~子どもとしての時を過ごす場所~」
会 期 2018年9月13日(木)~19日(水)
会 場 アイデムフォトギャラリー「シリウス」
住 所 東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
時 間 10:00〜18:00(最終日は15:00まで)
休館日 日曜
料 金 無料
問い合わせ アイデムフォトギャラリー「シリウス」(TEL 03-3350-1211)
〈文〉鬼沢幸江