キヤノンは、レンズ交換式カメラEOSシリーズ用のアクセサリーとして、初心者でも使いやすい小型・軽量の多機能ストロボ「スピードライト EL-100」を2018年10月下旬に発売する。希望小売価格は22,800円(税別)。
「スピードライト EL-100」は、幅約64.6×高さ91.7×奥行き71.03mmのコンパクトなサイズのストロボ。自動発光機能を外部ストロボとして初搭載し、初心者でもストロボ撮影を簡単に楽しむことができるシンプルな操作系を採用する。また、カメラ連動機能や光通信を使用した多灯撮影機能を搭載し、ストロボ撮影の上級者のニーズにも応えられる多機能ストロボだ。
■左右にバウンス可能
照射角は焦点距離24mmと50mmの切り替え式で、最大ガイドナンバーは約26(照射角50mm設定時/ISO100・m)。発光部の可動範囲は上約90°・左約150°・右約180°を実現し、縦位置撮影時でも天井バウンスが可能となっている。
■「EOS R」と連携、内蔵ストロボ感覚で使える
ストロボのモードダイヤルをAUTOに設定時、カメラの電源ON/OFFとストロボの電源が連動する。また、必要に応じて自動発光する外部ストロボ自動発光機能も搭載されており、内蔵ストロボと同じような感覚で使うことができる。「EOS R」とも連携が可能。
■多灯撮影が手軽に楽しめる
センダー(送信機)とレシーバー(受信機)の両機能に対応する光通信ワイヤレスストロボ撮影機能を備え、光通信によるワイヤレスストロボ撮影を行うことが可能だ。レシーバー機能を備えたカメラやスピードライトと組み合わせることで、離れた位置のレシーバーを制御し、ワイヤレス多灯撮影などができる。またレシーバー時のグループ選択を簡単に行うことができるダイヤルなどを搭載しており、使いやすい操作性を実現した。
■多彩な機能
連続撮影時にISO感度を自動的に高感度側に上げ、ストロボの発光量を抑えることで連続発光回数を増やす「連写優先モード(CSP)」を初搭載したほか、カメラの露光中にストロボを複数回発光させる「マルチ発光」機能、カメラの同調速度を超えた高速シャッターでもストロボ撮影ができる「ハイスピードシンクロ」機能など、多彩な機能を搭載する。
「スピードライト EL-100」は、「スピードライト 270EX II」(2011年5月発売)の後継機種。なお、EOSシステムでは、この「スピードライト EL-100」から外部ストロボの総称に「EOS Lighting System(EL)」を新たに採用する。
■主な仕様
最大ガイドナンバー 約26(照射角50mm設定時/ISO100・m)
照射角 24mm/50mm(35mmフルサイズ時)
バウンス 上 90°/ 左 150°/ 右 180°
発光間隔 通常発光 約0.1~5.8秒 / クイック発光 約0.1~5.3秒(単3形アル力リ乾電池使用時)
発光回数 約58~400回(単3形アルカリ乾電池使用時)
電源 単3形アルカリ乾電池2本(単3形ニッケル水素電池使用可能)
サイズ(幅×高さ×奥行き) 約64.6×91.7×71.03mm
質量 約190g(本体のみ)
〈文〉柴田 誠