ニュース

キヤノンのRAW現像ソフトDPPがiPadで使える!10月下旬から無償提供

キヤノンが、iPad用画像編集アプリケーション「Digital Photo Professional Express」を新たに開発した。その第1弾「Digital Photo Professional Express Version 1」を、2018年10月下旬より無償で提供する。

Digital Photo Professional Express

 

「Digital Photo Professional Express Version 1」は、キヤノン純正RAW現像ソフトウェア「Digital Photo Professional(DPP)」の基本機能を踏襲しつつ、モバイル環境でRAW現像ができるように開発された。タッチパネルディスプレイを搭載したiPadの特性をいかし、タップ、スワイプ、フリック、ピンチイン/ピンチアウトなどのタッチ操作で直感的にRAW画像の閲覧・編集・現像が可能。新開発のiPad向け現像機能により、色(色相、彩度など)やディテール(ノイズリダクション、シャープネスなど)などの繊細な調整をタッチ操作で行うことができる。

 

Digital Photo Professional Express
「Digital Photo Professional Express」は、キヤノンのRAWフォーマット「CR3」ファイル対応カメラで使用可能。2018年10月下旬発売予定の「EOS R」にも対応予定。対応機種は順次追加される。

なお、次のバージョンからは有償となる可能性があるとのこと。

 

■主な仕様

公開日 2018年10月下旬予定
提供方法 無償ダウンロード
対応カメラ CR3対応カメラ
対応デバイス
iOS11以降 RAM容量2GB以上のiPad(iPad Pro全モデル、iPad 5th/6th、mini4、Air2)
※Android端末、iPhoneには非対応
 

<基本機能>
対応画像 CR3、JPEG(JPEG画像の編集は一部機能に対応)
画像取り込み Camera Connect経由(CR3、JPEG)、カメラロールから取り込み(JPEG)
画像切替 サムネイル一覧から選択、画像プレビュー時のフリック/ボタンで切替
ピント/構図確認 スクリーンフィット、ピクセル等倍、最大 400%拡大表示、AF フレーム表示
ヒストグラム表示 RGB、R、G、B、輝度
画像書き出し 編集結果をJPEG形式で書き出し可能
編集履歴記録 1画像につき4パターンまで保持可能
編集履歴の複製 同一画像での複製、別画像への転用
編集履歴の比較
・撮影時設定/調整後画像をワンタッチ切り替え可能
・編集履歴管理により、履歴のさかのぼりや、タブ切り替えによる複数の編集 画像の比較が可能
 

<RAW編集項目>
トリミング 比率指定、角度調整
ピクチャースタイル スタンダード、オート、ポートレート、風景、ディテール重視、ニュートラル、 忠実設定、モノクロ
ホワイトバランス オート、太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、ストロボ使用、 色温度、グレーポイント指定、微調整
明度調整 明るさ、オートライティングオプティマイザ
ガンマレベル補正 自動調整、ブラックポイント、ミッドポイント、ホワイトポイント、コントラスト、 ハイライト、シャドウ
彩度調整 色あい、色の濃さ(カラー)、フィルター効果、調色(モノクロ)
トーンカーブ調整 RGB、R、G、B、輝度、各チャンネルで調整可能
色調整 色相、彩度、8 軸色パレット
レンズ補正 撮影距離、回析補正、色収差、色にじみ、周辺光量、歪曲
ディテール ノイズリダクション、シャープネス、アンシャープマスク