第11回タムロン鉄道風景コンテスト「私の好きな鉄道風景ベストショット」入賞作品写真展が2018年10月12日(金)より開幕。会場は埼玉県さいたま市のそごう大宮店 3階特設会場で、10月31日(水)まで開かれている。今回は1914名から7460点の応募を集め、過去最高を記録。小・中・高校生の部も1078点と、これも過去最高だ。
写真歴30余年、悲願の大賞受賞
一般の部で大賞を受賞した和田浩さんは奈良からこの表彰式へ駆け付けた。「予想以上に盛大な催しで緊張しました」と話す。大学時代から鉄道を撮り始め、写歴は30有余年。鉄道ファン/キヤノンフォトコンテストと、このコンテストは長年、応募を続けてきたが、最高位を射止めたのは初めてだ。
左から審査員の広田尚敬さん、株式会社タムロン代表取締役社長の鯵坂司郎さん、和田浩さん、審査員の矢野直美さん。
■一般の部 大賞受賞作品「Smile」和田浩さん(奈良県奈良市)
海外の鉄道をメインに据え、年間約100日は撮影に出かけ、海外は年に3~4回。「独特の空気感と、人々の表情、反応が撮れる」ことが魅力で、この10月にはタイへ、新年は中国を旅する。受賞作「Smile」は昨年7月、ポルトガルのリスボンで撮ったもの。鉄道に当たる光に反応してシャッターを切った。
小・中・高校生の部大賞は史上最年少の6歳!
小・中・高校生の部の大賞は、6歳の玉田航也君が受賞し、史上最年少記録を更新! 父親の洋一さんが撮り鉄で、9歳の光君と3人で撮影を楽しむ。光君と航也君は去年、初めてこのコンテストに応募し、佳作に入った。「雑誌やWebで自分の写真や名前を見るのがうれしかったようです。去年の上位入賞作品に刺激も受けていました」と玉田さんは話す。
玉田航也くん(左)と、兄の光君。
■小・中・高校生の部 大賞受賞作品「なつのはなのいろ」玉田航也君(大分県大分市)
線路を親子で歩き、撮影ポイントを見つけるのが玉田家流。受賞作「なつのはなのいろ」を撮った日は父と二人で出かけた。沿線で唯一花が咲いていた場所で、「私もここで撮ろうと思ったら、航也が『僕が撮る』と言ったので譲りました(笑)」。絞り優先オートで、絞りは開放。ズームとピントは航也君が決める。この日は「お花にピントを合わせる」と最初から決めて、電車が来るのを待った。
会場には一般の部と小・中・高校生の部それぞれ42点(大賞から佳作)と、ユーモアフォト賞、タムロン賞、車両写真賞各1点の計87点が並ぶ。開場時間は10時~20時。
第11回タムロン鉄道風景コンテスト「私の好きな鉄道風景ベストショット」 入賞作品写真展
会期 2018年10月12日(金)~10月31日(水)
会場 そごう大宮店 3階特設会場
住所 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-6-2
時間 10:00〜20:00
休館日 会期中無休
料金 無料
主催 株式会社タムロン 鉄道風景コンテスト事務局
〈写真・文〉市井康延