EIZOは、27型カラーマネージメント液晶モニター「ColorEdge(カラーエッジ) CG279X」を2018年11月2日(金)に発売する。価格はオープンで、EIZOダイレクト直販価格は231,984円(税込)。
2018年11月14日(水)から開催される国内最大の放送機器展「Inter BEE 2018」にて、CG279Xを国内で初展示する。
「ColorEdge CG279X」は、2013年11月に発売された「ColorEdge CG277」の後継機種となる27型プロフェッショナルモデルで、映像制作用のHDR表示に対応。映画や放送の国際規格に準じる専用カラーモードも標準搭載して、幅広いコンテンツの編集・プレビュー確認が容易にできる。
■入力信号やカラー情報を自動表示
10-bit(約10億色)入力に対応し、コントラスト比は1000:1から1300:1に向上している。また、ColorEdgeシリーズとして初となる、Information Display機能を搭載。入力信号やカラーモード確定時に、画面上に入力信号とカラー情報を自動で表示される。
■作業中も自動でキャリブレーション
測定精度を向上させた新型キャリブレーションセンサーを内蔵。経過時間による表示のズレを高い精度で補正する。作業画面を表示させたまま、内蔵のキャリブレーションセンサーが自動でセルフキャリブレーション実施するため、作業を中断する必要がない。さらに、AI(人工知能)を活用した表示安定化機能により、正確な表示を維持する仕様となっている。
■温度変化の影響もAIが管理
ColorEdgeシリーズは、モニター内部に温度センサーを搭載し、内部の温度変化をセンシングするとともに周囲の温度変化を推定し、階調・色度・輝度などに対して適切な補正を行っている。CG279Xは、この温度推定にもAI(人工知能)を活用したアルゴリズムを採用しており、より高い精度で周囲の温度を推定している。
■最新キャリブレーションソフト「ColorNavigator 7」に対応
CG279Xは、同時リリースされた専用カラーマネージメントソフトウェアの「ColorNavigator 7」に対応する。用途に合わせて適切な目標値に正確にキャリブレーションすることができる「ColorNavigator 7」は、2018年11月2日(金)よりEIZOのWEBサイトから無償ダウンロードができるようになる。
■USB Type-Cに対応
CG279XはColorEdgeシリーズとして初めてUSB Type-C端子を搭載。USB Type-C対応のPCとケーブル1本で接続して、映像、USB信号を伝送できる。
左からDVI-D、HDMI、DisplayPort、USB Type-C(アップストリーム)、USB Type-B(アップストリーム)、USB Type-A(アップストリーム×2)。
■軽量・スリムなフラットなデザイン
筐体デザインが刷新され、従来機種に比べて下部ベゼル幅は約46%スリム化。重さは約19%軽量化されている。また、可動域の広い新スタンドを採用し、使いやすさも向上している。
組立不要で簡単に取り付けできるマグネット式遮光フードが付属する。
■ColorEdge CG279X 主な仕様
品番 CG279X-BK
サイズ 27.0型
推奨解像度 2560×1440(アスペクト比16:9)
表示領域 596.7×335.6 mm
画素密度 109ppi
表示色 最大約10億7374万色 ※10-bit対応(16-bit LUT)
表示階調 最大1024階調(約65000階調中)
視野角(標準値) 水平178°/ 垂直178°
輝度(標準値) 350cd/m2
コントラスト比(標準値) 1300:1
色域(標準値) Adobe RGBカバー率 99%、DCI-P3カバー率 98%
入力端子 USB Type-C(DisplayPort Alt Mode、HDCP 1.3)、DisplayPort(HDCP 1.3)、HDMI(Deep Color、HDCP 1.4)、DVI-D(HDCP 1.4)
スピーカー なし
サイズ(幅×高さ×奥行き) 638×415.9~570.9×265mm(フードを除く)
質量 約10.3kg / フード装着時 約11.0kg
付属品 2芯アダプタ付電源コード(2m)、USBケーブル(2m)、調整データシート、ScreenCleaner、遮光フード ほか
〈文〉柴田 誠