富士フイルムの中判ミラーレスカメラ「GFX 50R」の発売日が、2018年11月29日(木)に決定した。
GF63mmF2.8 R WR(別売り)装着時。レンズキットは用意されず、ボディ単体のみの販売となる。価格はオープンで、フジフイルムモール直販価格は609,660円(税込)。
「GFX 50R」は、35mmフルサイズイメージセンサーの約1.7倍となる43.8x32.9mmの5140万画素「FUJIFILM G フォーマット」イメージセンサー、高速画像処理エンジン「X-Processor Pro」を搭載。2017年2月に発売されたセンターファインダースタイルの「GFX 50S」に対し、「GFX 50R」は往年のレンジファインダースタイルのフィルムカメラのような小型軽量ボディとシンプルな操作性を実現している。
■小型軽量化
奥行き66.4mm・最薄部46.0mmと、「GFX 50S」(奥行き91.4mm・最薄部41.6mm)よりもスリムでフラットなデザイン。重さは775gで、「GFX 50S」(EVF装着時)よりも約145g軽量化された。携帯性と収納性をいかして、ストリートスナップにも活用できる。
GFX 50R(左)と、GFX 50S(右)
■レンジファインダースタイル
有機ELを採用した0.5型・約369万ドットの電子ビューファインダーを内蔵。右目でファインダーを覗きながら、左目で被写体を捉えられるレンジファインダースタイルで、その場の雰囲気を感じながら撮影できる。
■操作性
背面液晶モニターは3.2型・約236万ドットの2軸チルト式。静電式タッチパネルによる直感的な操作が可能だ。モニターの右側には、スティック操作で縦・横・斜めの8方向にフォーカスエリアを移動できる「フォーカスレバー」も配置されている。
上面にはアルミ削り出しのシャッタースピードダイヤルと露出補正ダイヤルを配置。
■Bluetooth対応
Bluetoothに対応し、スマートフォン/タブレットと連携する。専用アプリ「FUJIFILM Camera Remote」を介して、撮影画像の転送や、スマートフォン/タブレットからのリモート撮影が可能。
■35mmフォーマットモード
マウンドアダプターで35mmフォーマット用レンズを装着して撮影する際に、センサー中央部の36.0×24.0mm(約3000万画素相当)のみを記録する「35mmフォーマットモード」を搭載。「GFX 50R」では「フジノンGFレンズ」および中判フィルムカメラ用交換レンズ「SUPER EBC FUJINON HCレンズ」装着時でも使用可能になった。「フジノンGFレンズ」の場合、レンズの中心部のみを記録することで、画像のすみずみまで解像度が高く、明るい写真を撮影することができる。
※なお、「35mmフォーマットモード」など「GFX 50R」に初めて搭載された機能の一部は、ファームアップにより「GFX 50S」でも使用可能になる(2018年10月中に公開予定)。
■その他の機能
そのほか、フィルムを選ぶ感覚で色彩や階調表現が楽しめる「フィルムシミュレーション」、フルHD動画撮影機能などを備える。マグネシウムボディに64か所のシーリングを施した防塵・防滴・−10℃の耐低温構造。
■主な仕様
有効画素数 約5140万画素
撮像素子 43.8×32.9mm(FUJIFILM G Format)ベイヤ―CMOSセンサー
マウント FUJIFILM Gマウント
ISO感度 ISO 100~12800(拡張 ISO 50/25600/51200/102400)
ファインダー 0.5型 約369万ドット 有機ELファインダー
画像モニター 3.2型 タッチパネル式TFTカラー液晶モニター(2軸チルト式)
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I・UHS-II対応)
動画機能 フルHD/HD(いずれも連続最大約30分まで)
サイズ(幅×高さ×奥行き) 160.7×96.5×66.4mm(最薄部 46.0mm)
質量 約775g(バッテリー、メモリーカードを含む)
付属品 充電式バッテリーNP-T125(リチウムイオンタイプ)、バッテリーチャージャーBC-T125、プラグアダプター(1式)、ボディーキャップ、ストラップ取り付け金具、ショルダーストラップ、ケーブルプロテクター、ホットシューカバー、シンクロターミナルキャップ ほか