公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2018年度グッドデザイン賞の特別賞各賞が発表された。リコーの「PENTAX K-1 アップグレードサービス」がグッドデザイン金賞を受賞している。
「グッドデザイン賞」は総合的なデザイン評価・推奨制度で、くらしや産業や社会の質を向上させる優れたデザインと認められるものに授与される。2018年度は1,353件をグッドデザイン賞に選定した。
グッドデザイン賞受賞デザインの中で、審査委員会により特に高い評価を得た100件を「グッドデザイン・ベスト100」に選定し、さらにその中から特別賞各賞と大賞が選出される。「グッドデザイン金賞」は、社会の課題に対する取り組みとしての内容、将来に向けた提案性や完成度の高さなど、総合的な観点から特に優れていると評価したデザインに贈られる。2018年度は、「PENTAX K-1 アップグレードサービス」を含む19のデザインに贈られた。
「PENTAX K-1 アップグレードサービス」の受賞理由・審査委員の評価は下記のとおり。
多くのカメラユーザーの疑問、要望に素直に答えてくれた。カメラ業界では同一製品がMARK II、IIIと頻繁にアップデートし新製品が登場するが、カメラの外観はほとんど変わってないというものも多い。そんな時、ユーザーが欲しいのはより進化した性能であって、もう一台のカメラではないという事も多いのではないか。一緒に旅をしたり、思い出の瞬間を共有し、使い慣れた“物”としてのカメラを、性能が古くなったからといって次々と買い替えるのは何か違う。そう感じていたユーザーも多いのではないか。メーカーの利益を追求する為には全く新しい製品を買って頂くことが善なのかもしれないが、ユーザーが本当に望んでいるのはこういう事ではないかという視点に立ってのサービス。そんな取り組みを心から歓迎し、高く評価したい。
「PENTAX K-1 アップグレードサービス」は、フルサイズ一眼レフカメラ「PENTAX K-1」(2016年4月発売)のメイン基板を交換し、最新機種の「PENTAX K-1 Mark II」(2018年4月発売)と同等の機能にアップグレードするとともに、カメラ正面左下の「SR」バッジを「II」バッジに交換するという有償サービス。2018年5月21日〜9月30日の期間限定で実施された。