千葉の幕張メッセで、2018年11月14日(水)〜16日(金)に開催された「Inter BEE 2018(国際放送機器展)」。音と映像と通信のプロフェッショナル展ということで、コンテンツビジネスにかかわる最新のイノベーションが国内外から一堂に会するプロ向けの国際展示会だが、カメラ関連のメーカーも数多く出展していた。そんな会場から、アマチュアにもオススメの注目アイテムをピックアップして紹介しよう。
【メタルトイズ】箱馬って知ってる? バリエーション豊富なイマドキの箱馬
“箱馬(はこうま)”をご存知だろうか。箱馬とは、木板を貼り合わせて作られている木の箱のこと。スタジオや舞台でちょっとした台にしたり、踏み台に使ったり、撮影台になったり、時には休憩するために座ったりと、何かと便利な撮影の小道具の一つ。海外では“アップルボックス”などと呼ばれていたりもする。
そんな箱馬を前面に押し出して展示していたのがメタルトイズ。その名も「箱馬屋」と称して、さまざまな箱馬を展示、販売していた。
一般的な箱馬は箱状に組み立てられているものだが、「ジョイントレー」はトレイをジョイントさせることで箱馬にもトレイにもなるという逸品。何かと散らかりがちなスタジオの小物をトレイにまとめられるという便利さが魅力だ。
「ハイハッコ」は殺風景なスタジオを明るく楽しくしてくれるハイブリッド箱馬。ぱっと見スピーカーを思わせる形状だが、ボール状のくぼみはビデオ雲台のハーフボールに対応していて、箱馬を三脚代わりに使うことができる。まさにあったら便利! な箱馬だ。見た目はまるでスピーカーだけどスピーカーじゃないからね。
「ザブハッコ」は天板に座布団状のウレタンクッションを備えた箱馬。しかもこの座布団は取り外し可能で、どの面でも使えるという嬉しい機能を備えている。また、ティッシュや小物を入れる収納スペースがあり、カップホルダーになる穴が備えられているという多機能モデルとなっている。
高級感あふれる塗装が施された箱馬「匠(たくみ)」「忍(しのび)」「渚(なぎさ)」というのもある。高級ニス仕上げの「匠」は、中に二枚の仕切り板を備え、耐久性もアップした商品。「忍」は「匠」の強さと機能はそそままに、内部までつや消しの黒塗装を施した現場の御庭番的な存在。「渚」は下部に砂抜き用の穴を備え、砂浜ロケで箱馬を使っても砂を一発で取り出せる優れもの。
新登場の「カチハッコ」は、映画で使われるカチンコをデザインした箱馬。サイドを引き出すと収納になっているので、家でも使える便利な箱馬だ。
箱馬を作りたいけど寸法を測ったり切ったりするのが面倒という人には、箱馬キット「君の箱馬。」がオススメ。こちらは会場特価で3サイズが販売されていた。
〈写真・文〉柴田 誠