藤田一咲さんが写真集『PARIS PARIS(パリ・パリ)』を上梓した。
フランス語には「フラヌール」なる言葉があり、ブラブラと街を歩く人のことを指す。パリ好きの藤田さんはそれこそが「街を理解する方法の一つ」と言い、実践した成果がこの一冊である。日本人フラヌールは、商店街で歴史を感じさせる店構えを味わい、路地裏に広がる静かな時間に浸り、「ブキニスト」と呼ばれるセーヌ川沿いに開店する古本屋の主にカメラを向ける。日本での現実を一旦離れ、パリの日常に浸れる写真集だ。
■藤田一咲『PARIS PARIS(パリ・パリ)』
148×148mm・192ページ
本体 1,780円円(税別)
2018年9月3日発売
光村推古書院
〈文〉市井康延