イギリス在住のキュレーターが日本写真史をひもとく『日本写真史 1945-2017 ヨーロッパからみた「日本の写真」の多様性』が発売された。
ここ数十年、海外から日本の写真への関心が高まっているが、国際的な論評は皆無だったようだ。イギリス人写真研究家による本書は、その先駆けとして国際共同出版される。日本では新興写真からリアリズム写真を経て、石元泰博をきっかけに写真表現が多様に広がり始めた。日本の写真史をたどると同時に、海外が日本の写真をどのように見ているかがわかる。著者が直接行なった25名の写真家のインタビューも興味深い。
<インタビュー収録作家>
荒木経惟、安齋重男、石内都、伊島薫、大森克己、川内倫子、川田喜久治、北井一夫、澤田知子、志賀理江子、柴田敏雄、須田一政、鷹野隆大、土田ヒロミ、Tokyo Rumando、長島有里枝、蜷川実花、野村佐紀子、畠山直哉、HIROMIX、細江英公、森村泰昌、森山大道、吉行耕平、米田知子
■レーナ・フリッチュ(著) 飯沢耕太郎(監修)『日本写真史 1945-2017 ヨーロッパからみた「日本の写真」の多様性』
A4判変型・288ページ
本体 /5,500円(税別)
2018年10月19日発売
青幻舎
〈文〉市井康延