約2230万画素のフルサイズCMOSセンサー、映像エンジン「DIGIC 5＋（プラス）」を搭載した防塵・防滴構造のハイアマチュア向けデジタル一眼レフカメラ「キヤノン EOS 5D Mark III」が、2012年3月22日に発売される。2008年11月に発売された「EOS 5D Mark II」の後継機種で、静止画・動画とも画質と撮影性能が大幅に向上している。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップ直販価格はボディ358,000円。
■高画質性能
新開発の35mmフルサイズ約2230万画素CMOSセンサーと、高度なノイズ処理アルゴリズムを採用した新映像エンジン「DIGIC 5＋」を搭載。高感度時においても低ノイズ化を実現し、常用でISO100～25600（拡張で最高ISO102400まで）の幅広い感度設定が可能。低感度側から高感度側まで、広いダイナミックレンジをいかした階調豊かな画像が得られる。
■レスポンス性能
CMOSセンサーの読み出し速度が、従来の4chから8chに向上。「DIGIC 4」の約17倍となる高速画像処理能力を持つ「DIGIC 5＋」との連携により、全記録画質で最高約６コマ/秒の高速連写が可能。レリーズタイムラグは約0.059秒と、従来機種よりも短縮している。
■61点AFセンサー
最上位機種「EOS-1D X」と同一の、総測距点数61点の新AFセンサーを採用。これにより、さまざまな構図に対応可能で、動く被写体の捕捉率も向上している。
開放F4レンズで最大41点のクロス測距が可能。
■動画撮影機能
MOV形式のフルHD動画撮影機能「EOS MOVIE」を搭載。フルHD（1920×1080）画質時はフレームレートを30p／25p／24pから選択できる。動画撮影中にファイルサイズが４GBを超えた場合は、新しいファイルを自動的に作成。１カットを複数のファイルに分割して保存する。
動画撮影時もモアレ・偽色の低減や、高感度撮影時のノイズの低減など高画質化も実現している。
■その他の機能
CFカードとSDカードを同時に２枚使用できるデュアルカードスロット、液晶モニターとファインダーの両方で使用できる電子水準器、多重露出撮影機能、カメラ内RAW現像機能、マルチアスペクト機能などを搭載。ライブビュー撮影／動画撮影の切り替えスイッチが新設されている。
■EF24-105L IS U レンズキット
標準ズームレンズ「EF24-105mm F4L IS USM」が付属する「EF24-105L IS U レンズキット」も2012年3月22日発売。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップ直販価格は458,000円。
■オプション
外部ストロボの最上位機種「スピードライト 600EX-RT」（税別 65,000円／2012年3月22日発売）、ワイヤレスでストロボを制御できる「スピードライトトランスミッター ST-E3-RT」（税別 28,000円／2012年3月22日発売）、ボディ単体時の約２倍の大量撮影を可能にする「バッテリーグリップ BG-E11」（税別 29,000円／2012年4月下旬発売）、IEEE802.11b/g/a/nとギガビットイーサーネットに対応する「ワイヤレスファイルトランスミッター WFT-E7B」（税別 80,000円／2012年4月下旬発売）、小型軽量のGPSレシーバー「GPSレシーバー GP-E2」（税別 25,000円／2012年4月下旬発売）などを用意。
■主な仕様
有効画素数：約2230万画素
撮像素子：35mmフルサイズCMOSセンサー
液晶モニター：3.2型ワイド 約104万ドット
記録媒体：CFカード、SD/SDHC/SDXCメモリーカード
サイズ（幅×高さ×奥行き）：約152.0×116.4×76.4mm
質量：約860ｇ（本体のみ）／約950ｇ（CIPAガイドラインによる）
付属品：バッテリーチャージャーLC-E6、バッテリーパックLP-E6、インターフェースケーブルIFC-200U、ステレオAVケーブルAVC-DC400ST、ワイドストラップEW-EOS5DMK III、ソフトウェア「Digital Photo Professional」ほか