オリンパスは、M.ZUIKO PROシリーズの交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」とテレコンバーター「M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20」の開発を発表した。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」は、1.25倍テレコンバーターを内蔵し、35mm判換算で300-1000mm相当の幅広い焦点距離をカバーする超望遠ズームレンズ。さらに、開発中の「M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20」を組み合わせることで、2000mm相当(35mm判換算)の超望遠での手持ち撮影が可能になる。
2019年1月24日(木)に開催された発表会の会場に展示されていた両製品のデザインモックアップ。2019年2月28日(木)から開催される「CP+2019」にもデザインモックアップが参考出品される。
■M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」は、オリンパスの交換レンズとして初めて1.25倍のテレコンバーターをレンズ本体に内蔵し、焦点距離を最長1000mm相当(35mm判換算)まで拡大することができる。高い光学性能と小型軽量、防塵防滴、耐低温(−10℃)性能を備え、機動性を追求して開発を進めている「M.ZUIKO PRO」シリーズの超望遠ズームレンズ。レンズ内手ぶれ補正機構を搭載しており、カメラ本体の手ぶれ補正機構と協調して動作する5軸シンクロ手ぶれ補正にも対応する。機動性に加えて、テレコンバーター内蔵による利便性により、スポーツや野鳥など撮影に最適な超望遠ズームレンズとなる。発売は2020年の予定。
■M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20
「M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20」は、マスターレンズの焦点距離を2倍にするテレコンバーター。高い機動性、防塵防滴、耐低温(−10℃)性能を備える。開発中の「M.ZUIKO DIGITAL ED150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」をはじめ、「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」に装着可能。「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」と組み合わせることで、2000mm相当(35mm判換算)の超望遠での手持ち撮影が可能になる。さらにマスターレンズの最大撮影倍率も2倍になることから、今までにない超望遠マクロ撮影を実現する。2019年夏の発売が予定されている。
■8本のレンズを開発中
発表会では、M.ZUIKO DIGITALのレンズロードマップも紹介され、M.ZUIKO DIGITAL PROレンズ6本、M.ZUIKO DIGITALレンズ2本の計8本のレンズが開発中であることが示された。2019年10月12日に創立100周年を迎えるオリンパスは、マイクロフォーサーズシステムの開発に注力するとともにマイクロフォーサーズの特長である高画質と小型軽量による圧倒的な機動性を最大限に生かし、さらにレンズラインナップを拡充していくことを表明した。
〈文〉柴田 誠