ニコンが、Zシリーズ待望のF2.8大口径標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」を発表した。発売は2019年4月予定、希望小売価格は305,500円(税別)。
<2019.3.30> 発売日が2019年4月19日(金)に決定。
Zマウントシステムならではの高い設計自由度を生かし、最新光学技術を惜しみなく投入することで、高い解像力、美しく自然なボケ味、そして新開発「アルネオコート」などによりゴースト、フレアを効果的に抑える優れた逆光耐性を実現。AF駆動系には「マルチフォーカス方式」を採用し、高いピント精度・速度を可能にしている。
また、鏡胴部に「絞り値」か「露出補正」のいずれかの設定機能を割り当てられるコントロールリングを装備。静粛なAF駆動を実現するSTMの搭載や、フォーカシング時に画角が変化する「フォーカスブリージング」を抑制するなど、本格的な動画撮影にも対応する。防塵・防滴構造など耐久性と信頼性への配慮にも抜かりのない、まさに新時代の大口径標準ズームだ。
■新開発の「アルネオコート」採用
反射防止コートには、定評のある「ナノクリスタルコート」に加え、新開発の「アルネオコート」を採用。特に、垂直に入射する光に対して効果的で、画面面に強い光源があっても抜けの良いクリアな画質が得られる。
■新たにレンズ情報パネルを搭載
レンズ上面に小型の液晶を搭載。ファインダーをのぞくことなく絞り値、焦点距離、撮影距離と被写界深度などの撮影情報を確認できる。切り替えはDISPボタンで行なう。
■大口径標準とは思えない小型・軽量ボディを実現
全長約126mm、質量約805gと、「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」に比べて約28.5mm、約265gも小型・軽量。最新の高額性能が持ち運びやすいサイズに凝縮されているから、作品撮影のフィールドや機会を大きく拡げてくれる。
▲手前が「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」、青いシルエットが「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」。
■高い描写を誇る最新の光学設計
EDレンズ2枚、非球面レンズ4枚を採用、さらにアルネオコート採用などに加え、Zのメリットを最大限に生かした高画質を追求。最前面および最後面にフッ素コートを施し、汚れが付きにくく、汚れても拭き取りやすい。
■NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S 主な仕様
マウント ニコン Zマウント
焦点距離 24〜70mm
最大絞り F2.8
最小絞り F22
レンズ構成 15群17枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ4枚)
画角 84°〜34°20′(撮像範囲FX)/ 61°〜22°50′(撮像範囲DX)
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
最短撮影距離 0.38m(ズーム全域)
最大撮影倍率 約0.22倍
フィルター径 φ82mm
サイズ(最大径×長さ) 約φ89×126mm
質量 約805g
付属品 レンズキャップ82mm LC-82B(スプリング式)、裏ぶたLF-N1、バヨネットフード HB-87、レンズケース CL-C2
〈文〉稲葉利二