パナソニックは、ライカLマウントを採用したフルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S」シリーズ用の望遠ズームレンズ「LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.」を国内発表。2019年3月23日(土)に発売する。希望小売価格は21万円(税別)。
パナソニックは、ルミックス初のフルサイズミラーレスカメラ「Sシリーズ」(LUMIX S1R / S1 が2019年3月23日発売予定)において、ライカカメラ社の大口径・短フランジバックのLマウントを採用。「LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.」は、同時に発表された50mm F1.4とともに、ライカカメラ社の厳しい品質基準をクリアした高性能レンズ「S PROレンズ」として展開する。
▲付属の三脚座装着時
■ズーム全域で優れた描写性能の70~200mm望遠ズーム
「LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.」は、焦点距離70~200mmの望遠ズームレンズ。ズーム全域で優れた描写性能と、輪線ボケや二線ボケ、口径食を抑えた美しいボケ味を実現した。
■特殊レンズをふんだんに採用
非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚、色収差に強いUED(特殊超低分散)レンズ1枚、高屈折率のUHRレンズ1枚を採用し、撮影領域全域において画面すみずみまで鮮鋭性に優れた撮影が可能。
■テレコン装着を考慮した光学設計
別売の1.4x / 2xテレコンバーター(いずれも2019年内発売予定)により、最大400mmでの撮影が可能。テレコンバーター装着時を考慮した光学設計により、超望遠撮影時も優れた描写力を発揮する。
※1.4xテレコンバーター装着時はF値が1段分、2xテレコンバーター装着時はF値が2段分暗くなる。
■フォーカスクラッチ機構
AF/MFの切り替えが素早く行えるフォーカスクラッチ機構を搭載。フォーカスリングをスライドさせると距離指標が現れ、距離を見ながらのマニュアルフォーカスが可能となる。動画撮影時のフォーカス送りにも、撮影者の意図をダイレクトに反映することができる。
■軽量で防塵・防滴・耐低温構造
外装の一部にマグネシウム合金を採用して軽量化。防塵・防滴仕様※で、−10℃の耐低温設計も実現した。鏡筒の「S」のレッドエンブレムが、「S PROレンズ」の証。
※パナソニックの防塵・防滴対応カメラボディに装着時。
■高速・高精度のフォーカシング
毎秒480回のAF制御とコントラスト検出方式によるフォーカシングの高精度、高速化を達成。ボディとレンズ間の通信制御も高速化を図ることで、精度と速度を両立した。フォーカスレンズは、レンズを保持するフレームがリニアモーターにより駆動。超音波振動子によりフレームとの摩擦を低減する超音波アシストで、フォーカスレンズの停止精度の低下を解消する。
■高画質動画撮影に対応
高精細な動画撮影に対応した光学設計と、鏡筒内部構造の最適化により、動画撮影中のフォーカシング時のピント位置の移動に伴い画角が変化するブリージングを抑制する。絞りマイクロステップ制御により、輝度変化が大きいシーンでもF値変化をなめらかに制御することで、露出変化を低減。パンニング時も安定した露出変化制御をサポートする。ズーム時のオートフォーカス性能の高速化により、素早い動きの被写体を動画撮影する時などにもピントを合わせ続けることが可能。
■手ブレ補正機能「O.I.S.」搭載
鏡筒内部のジャイロセンサーが、ブレを検知して補正する「O.I.S.」を搭載。高周波域、低周波域いずれの手ブレも検知して補正する。Sシリーズボディ内手ブレ補正(B.I.S.)とレンズ内手ブレ補正(O.I.S.)を連動して制御する手ブレ補正機能「Dual I.S.2」に対応。ボディ(B.I.S.)5軸とレンズ(O.I.S.)2軸による最大約6段の手ブレ補正効果を発揮する。
■LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S. 主な仕様
品番 S-R70200
マウント ライカLマウント
焦点距離 70~200mm
レンズ構成 17群23枚(非球面レンズ1枚、UEDレンズ1枚、EDレンズ3枚、UHRレンズ1枚)
絞り羽根枚数 9枚羽根 円形虹彩絞り
画角 W34°~T12°
開放絞り F4.0
最小絞り F22
撮影距離範囲 92cm~∞
最大撮影倍率 0.25倍
フィルター径 φ77mm
サイズ(最大径×長さ) φ84.4×179mm
質量 約985g(レンズフード、三脚座、レンズキャップ、レンズリアキャップを除く)
付属品 レンズフード、三脚座、レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズポーチ
〈文〉佐藤陽子