パナソニックは、大型1.0型センサーと25〜400mm相当の光学16倍ズーム LEICA DC VARIO-ELMARITレンズを搭載したレンズ一体型デジタルカメラ「LUMIX FZ1000 II(DC-FZ1000M2)」を2019年3月23日(土)に発売する。カラーはブラックのみ。価格はオープンで、参考価格は104,880円(税別)。
「LUMIX FZ1000 II」は、2014年に発売された「LUMIX FZ1000」の後継モデル。有効2010万画素の1.0型高感度MOSセンサーと非球面レンズ5枚(8面)を含む11群15枚構成のLEICA DC VARIO-ELMARIT(ライカDCバリオ・エルマリート)レンズを搭載し、高画質な表現が楽しめるハイパフォーマンスなレンズ一体型デジタルカメラだ。
約0.74倍の約236万ドット有機EL(OLED)ファインダーをはじめ、3.0型 約124万ドットのフリーアングルタッチパネルモニター、前後ダイヤル、レンズ側面部3連ファンクションボタン、望遠時に見失った被写体もズームアウトして素早く探せる「ズームバック機能」を新搭載するなど、撮影に集中できるダイレクトな操作が特徴となっている。
■ファンクションボタン
レンズ側天面部の3連ファンクションボタンを含む8個のファンクションボタン、5個のタッチファンクションボタンを搭載しており、使用頻度の高い機能を割り当てることでよりスムーズな撮影を可能にする。
▲3連ファンクションボタン
■ズームバック機能
「ズームバック機能」は、レンズ鏡筒の側面に配置したFn3ボタンを押し続けることで、一時的にズーム倍率を下げて被写体を探し出すことのできる機能。見つけた被写体を画面中央の枠内の位置に合わせた後、ボタンから指を離すと元のズーム倍率に戻すことができる。
▲ズームバック機能(製品ページより)
■4K PHOTO
4K PHOTOは、4K連写/4K連写(S/S)/4Kプリ連写の3モードに対応し、撮影後に好きなフォーカスポイントの写真を選べる「フォーカスセレクト」、ピントの合った範囲を広げることができる「フォーカス合成」、決定的瞬間の写真選択の手間を軽減できる「オートマーキング」、一連の動きを1枚の写真に合成する「軌跡合成」の機能を新たに搭載。新しい写真表現も楽しめるカメラとなっている。
■フォトスタイル
フォトスタイルには、従来のモノクロームに加え、質感表現を追求した「L.モノクローム」、ハイライトとシャドウを強調しつつも絶妙にディテールを残した「L.モノクロームD」を新搭載して、さらに幅広いモノクロ表現が可能となっている。また、「モノクローム」「L.モノクローム」「L.モノクロームD」では、フィルム写真の質感を表現する粒状感の設定が可能となった。粒状は弱、中、強から選択ができ、好みに合わせた質感で表現することができる。
■その他の機能
約12コマ/秒の高速連写(AFS時)を実現しており、連写撮影可能枚数は RAW時26枚以上、JPEG時100枚以上となっている。また撮影可能枚数は440枚(モニター撮影時)で、「ZF1000」の360枚よりも大幅に増えている。スマートフォンとはWi-FiとBluetoothで接続が可能で、パソコンからも充電できるUSB充電に対応する。
■LUMIX FZ1000 II(DC-FZ1000M2)主な仕様
有効画素数 2010万画素
撮像素子 1.0型 MOSセンサー
レンズ LEICA DC VARIO-ELMARIT [焦点距離]9.1〜146mm(35mm判換算 25〜400mm相当) [レンズ構成]11群15枚(非球面8面5枚) [F値]F2.8〜4.0
ISO感度 ISO 125〜12800(拡張 ISO 80〜25600)
シャッター速度 静止画 60〜1/4000秒(メカシャッターの場合)、バルブ最大約120秒
ファインダー 0.39型 約236万ドット [倍率]約0.74倍(35mm判換算 4:3時)
画像モニター 3.0型 約124万ドット 液晶モニター(フリーアングルタッチパネル)
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I U3対応)
サイズ(幅×高さ×奥行) 約136.2×97.2×131.5mm(突起部を除く)
質量 約758gg(本体のみ)/約810gg(バッテリー、メモリーカードを含む)
付属品 バッテリーパック、ACアダプター(USBタイプ)、USB接続ケーブル、ホットシューカバー、レンズフード、レンズキャップ、レンズキャップひも、ショルダーストラップ ほか
〈文〉柴田 誠